失恋は食欲に影響!? 2つのタイプのこわい影響度


                                               


失恋すると食欲に影響!? 2つのタイプのこわい影響度

失恋をすると途端に食欲がなくなってしまう人、反対に食欲が増してしまう人、
それぞれ影響が違います。

そもそもなぜ失恋すると食欲にも影響が出るのでしょうか。
それぞれのパターンをみていきたいと思います。

① 失恋により食欲が増すタイプ

失恋をすると「寂しい」「空しい」「辛い」、様々な感情が湧き出てきます。

そんな中、食欲が増すのはこれらの「心の空腹」を食欲により満たそうと
しているからです。

食べることによって満足感を得ようとする為、一時的には失恋のことを
忘れられますが、その繰り返しをしていくと肥満の原因にもなり兼ねません。

お腹がすくと脳が活発的に働かず、ボーっとしてしまったりすることがあります。
失恋をしているとさらにその症状が出てしまうこともあります。

それをしないように!との防衛反応で食欲が増す、という考え方もあるそうです。

おいしいものを食べると、幸せな気分になれます。

ですが、失恋したときに食欲で心の空腹を補おうとすると、本来の体のキャパを
越えた食事量になったり、不規則な時間帯に食事を摂ったり、体に良いことは
あまりありません。

脳科学でも「失恋による食欲増進」は解明されています。
人の三大欲求は「食欲」「睡眠欲」「性欲」なのはご存知かと思います。

この食欲を感じる「満腹中枢」、性欲を感じる「性中枢」は隣同士にあります。

その為、食欲が満たされている時には性欲は感じにくく、また逆のパターンも
あります。食欲が増進することによって、緊張と孤独を緩ませ、性欲を抑える力が
あるそうです。

失恋時にはこの性欲が満たされていないことから、食欲によって欲求を満たそうとし、
食欲が増す、とも言われています。

実際にこのパターンになったAさんは、失恋後10キロ近く太ってしまいました。
モデル体型のようだった彼女が、しばらくぶりに会ったらぽっちゃりしていて
とてもびっくりしたのを覚えています。

彼女の話によれば、付き合って結婚を考えていた彼に浮気をされ、別れた、と。
そこから仕事も辞めるほど落ち込んでしまい、今別の仕事はしているけれど、
食欲が増しこの体型になってしまったと言っていました。

食欲が増し、食べ続けたことによって、胃も大きくなってしまったようで、
今では失恋から立ち直ってはいるものの、食欲増進をそのまま抑えることが
できずにいるそうです。

失恋から立ち直ってもなお、食べる癖がついてしまって簡単には辞められない、
食欲のコントロールができない、悪循環に陥ってしまっていました。

② 失恋により食欲がなくなるタイプ

逆に失恋により食欲がなくなるタイプの人もいます。
他のことにも意欲をなくし、食欲もなくなってしまうのです。

実はこうなる人の多くは、失恋だけでなく
「何か精神的ダメージ・ストレスが大きくなったとき」に、
食欲がなくなる人だそうです。

例えば友人関係の悩み、仕事でのストレス、ペットや親しい人が亡くなったなどの
出来事が引き金となり、食欲不振になる例も多いそうです。

先程の脳科学の話でいうと、この失恋などの大きなストレスにより、自律神経が
乱れてしまうと、食事を摂っていないのにも関わらず、血糖値を上げるホルモンが
発生するそうです。

するとそのホルモンが満腹中枢を刺激し、「お腹がいっぱい」だと脳が錯覚を
起こしてしまうようです。

脳がそう思い込んでしまっているので、元々の原因である大きなダメージ、
ストレスが解消されない以上、いつまでも空腹を感じることはなく、食欲不振に
陥ってしまい、大変危険な状態になってしまいます。

さらに、自律神経の乱れが、胃や腸の働きを著しく鈍くさせてしまいます。
その為、食欲が涌かないという悪循環にもなってしまいます。

友達の彼女は失恋して立ち直るまでに時間がかかり、当時社会人だったので
仕事はしていましたが、日々仕事をこなすだけ。

帰ってから食欲も出ず、お風呂に入って寝るだけの生活が半年以上続きました。

ですが、体はとても正直です。体力仕事だったのでみるみるうちに仕事をするのにも
やっとの状態になってしまい、しまいには病院へかかるほどになったそうです。

幸い一日の入院で、栄養剤を点滴し、薬の服用をするだけで良かったですが、
体重が減った、というよりは見るからに「元気のない」「生気のない」姿に
なってしまっていました。

そのときの写真がありますが、顔色は悪く、笑顔も引きつり、くすみや目のクマも
はっきりとわかるほどでした。

彼女自身は食欲がないだけ、と思っていましたが、周りから見えている自分は
思ったよりも酷かったのだと、写真を見る度に思いだすそうです。

彼女はその後、失恋から立ち直った頃になると、食欲も戻り、大好きなお酒も
飲めるようになって、顔に生気が戻っていきました。

食欲がなくなる、というのはとても怖いことです。本人は「食欲がなくなった」
としか思っていませんが、体への影響はとても大きいのです。

現に倒れるまでその危ない状況、体の危険信号に自分自身、気が付けなかった
わけですから、心と体がついていってなかったのでしょう。

失恋によって食欲にここまで影響が出るとは思ってはいないと思いますが、
でもそういう人ほど要注意です。

無理矢理にでも、食事を摂る、何か他のことに目を向ける、などしないと
いけません。食事は体をつくっていく基本です。
だからこそ、無理にでも食事は摂ったほうが絶対に失恋の回復は早いです。

失恋はとても辛い経験です。失恋によって食欲に影響がでてしまうのは、
精神的にも、脳科学的にも、致し方のないことだといえるでしょう。

食欲が増すのも、なくなってしまうのも、体にとっては良くないことに
変わりはありません。

食べ過ぎによる肥満はもちろん、食べないことでの栄養失調、体力の低下、
女性だったら肌へのトラブルにもなり得ます。

「食べること」で寂しさを紛らわせるのなら、それもそれでありかもしれません。
失恋したばかりで落ち込んでいる時に無理に食事を摂る必要もないかもしれません。

ずっとそれでいてはダメなのです。簡単なことではありませんが、他のことにも
目を向けていくべきです。

「食欲」によっての、心の空腹を埋めるということ、自分の気持ちのコントロールを
やめなくてはいけません。

その為には、友人に助けてもらいながら、やりがいの持てる何かに助けてもらいながら、
のりきりましょう。

もしも、今失恋で食欲増進・食欲不振になってしまっている人がいたら、自分の体を
何より大切にできるように少しでも考え方を変えてきりかえましょう。