婚期を逃す? 日本と英語から考える欧米の結婚観
欧米から学ぶ、婚期を逃さないために必要なこと。
ーDon’t miss your chance!ー
周りは結婚し始めたのに、自分だけ置いて行かれているような気がする。
このままでは婚期を逃してしまうのでは?
そんな心配をしているあなたに読んでいただきたいです。
Don’t miss your chance!―チャンスを逃さないで!
① 結婚は義務?
まずは日本の結婚観がどうなっているか考えましょう。
日本は長らく、家を守るための結婚が広く一般的に行われてきました。
華族でなくとも、どの家庭にも男子が望まれ、もし女子ばかりが生まれた場合は、
婿養子をもらって家を存続させてきました。
その考え方は一般的にはだいぶ緩和されてきましたが、“婚期を逃すのはだめだ”
という概念だけは根強く残っています。
何かしらの義務感のようなものに追われているひとも
多いのではないでしょうか?
② 欧米の結婚観
さて、海外に目を向けて、日本とはどういう結婚観の違いがあるかを見てみましょう。
欧米では男女の付き合いの先に、必ずしも“結婚”があるわけではありません。
フランスがよく引き合いに出されますが、正式に結婚をしなくても、生計をともにして
いれば社会的に夫婦として認知されます。
認知の範囲は親族や友人だけでなく、公的に行政にも認められます。
また、夫婦であっても、英語ではお互いをPartner(パートナー)と呼び合うことが
多いです。
Partner(パートナー)の大まかな意味は“仲間、協力者”です。
日本と少しニュアンスが違います。
このように、ヨーロッパでは恋人同士の付き合いの延長で、そのままパートナーと
して社会に自然に受け入れられていきます。
それゆえに弊害もあり、離婚率は非常に高くなります。
関係を縛るものがないからこそ、諦めてやめてしまうことも日本より簡単なのです。
では、(あまり考えたくないですが)離婚した後はどうなるのでしょう?
実は、再度パートナーを見つける人が大変多いのです。
日本よりも世間体を気にしないため、いい出会いがあれば前向きに進んでいく人が
多いようです。
③ いつまでも「パートナー」であり続ける!
ヨーロッパの結婚観を述べたところで、このコラムを読んでいる日本人の方は、
多少きゅうくつな思いをしているとしても、
日本で暮らす以上は日本人らしい考えかたを頭の片隅に置いておかなければなりません。
しかし、その中に少しだけヨーロッパの考えを取り入れてみてはいかがでしょうか?
あなたの中に“結婚は義務である”という固定観念はありませんか?
その気持ちが却って、あなたから結婚を遠ざけているかもしれません。
例えば「結婚相手を探す」のではなく、「ずっと一緒にいたい人を探す」のです。
英語でいうところのPartner(パートナー)です。
そう考えてみれば、少しだけあなたの肩の力が抜けていきませんか?
④ 休日は休むものという価値観
日本と欧米の違いで大きいのが、休日に対する考え方です。
日本では考えられませんが、欧米では日曜日は今でも多くの店が休みになります。
営業したとしても、早仕舞いをするところがほとんどです。
定時になったら、皆が家に帰るのです。
日本は休みなく働くことを美徳と考える風習が根強く残っています。
それが、あなたの婚期を逃す原因かもしれません。
仕事を頑張るあまり、平日も夜遅くなったり、休日返上で働いたりしていませんか?
仕事に打ち込むことは社会人である以上、大切なことです。
上司の手前、自分だけ早く帰るのが許されない環境の人も居るでしょう。
しかしそれは、あなたが新しい出会いを見つけるのを難しくしています。
まずは10分でもいいので、テキパキ仕事を片付けて家に帰りましょう。
休日出勤を、1日でいいから減らしてみましょう。
仕事のクオリティを落とさなければ、きっと文句は言われないはずです。
忙し過ぎる人は、新しい出会いを求める機会すら失ってしまいます。
それは婚期を逃すことにつながります。
忙しいからこそ、休むことも忘れないとうにしましょう。
⑤ 仕事だけでなく趣味を大切に
ヨーロッパでは男女問わず、平日の夜間などに趣味のサークルに参加する人が
多くいます。
また、大学や専門教育にも幅広い年齢の人が通います。
夫婦で子どもがいても大学生になったりするのです。
自分のやりたい事を、環境が許すかぎりやっていくことができます。
そこに他者の意見は強く存在しません。自分がやりたいからやるのです。
前項で述べたように、休暇を少しでも確保していけば、趣味にも時間をかけられる
ようになります。
日本でも趣味の集まりや習い事をする機会は本来たくさんあるはずです。
それを調べる余裕や、実際にその場に赴く時間を確保することが大切です。
それは婚期を逃すのを防ぐことにもつながりますし、私生活の充実は、そのまま
人間関係を構築することにつながります。
そうしていくことで、あなたの人間的な魅力が磨かれていきます。
⑥ 自分の気持ちは正直に
他にも大切なことはありますが、晴れてパートナーを見つけられたとしましょう。
それで安心しきってはいけないのです。
相手が自分と一生一緒に居たいと思ってくれなければ、婚期を逃します。
古来より、日本人は感情を隠す事を美徳とします。それは今でも変わらず、
喜怒哀楽は心の内にしまっておくほうが良いとされます。
大人になればなるほど、そうするべきと思う人が大半でしょうし、日本で生きる
にはそれが周りとうまくやっていく方法です。
しかし欧米では少し違います。
英語で会話をすると「What do you think?(あなたはどう思うの?)」と
よく聞かれます。
自分の意見を言っていいのです。
たとえ英語がうまく話せなくても、熱心に聞いてくれる人ばかりです。
国により程度に差はあれど、欧米では表情と言葉で素直に気持ちを表します。
日本に暮らすあなたも、変に気取らず、感じた事を口に出したり表情に出したり
してみましょう。
また、せっかく気持ちをあらわすのなら、プラスの表現を使いましょう。
日本では何かと「すみません。」を使います。電話をかけて、第一声が
「すみません、〇〇と申しますが…」となっていませんか?
また、道を譲って貰ったときに「すみません。」と頭を下げていませんか?
パートナーが食器を洗ってくれたとき「ごめんね?」と言っていませんか?
それらは全て、プラスの表現に置き換えてもよい状況です。
事実、英語では「I’m sorry.(ごめんなさい。)」とはあまり言いません。
代わりに「Hello./Thank you.」を使うのです。
国が変わっても言葉が変わるだけで、欧米ではどこでも同じような会話です。
そのほうが相手に気を遣わせず、皆が笑顔でいられるからです。
明るい言葉は、明るい未来を想像させます。
せっかく出会えたパートナーとの未来を明るくするために、普段の言葉選びも
今一度見直してみましょう。
ここまで、欧米を引き合いにして、日本で起こりそうな問題点を挙げて
みました。学ぶべきは学び、守るべきは守ることが大切です。
どうか、あなたにも必ず訪れる婚期を逃さないでください。
Please take your chance!
―素敵なチャンスを掴めますように。ー