結婚式に招待されたときの上手な断り方のマナー
お祝いごとである結婚式。
その晴れの舞台に呼ばれることも、人生のなかでそんなに多くはないと思います。
そんな幸せな結婚式ではありますが、
「どうしてもその日は結婚式に参加できない!」または、「その結婚式に参加したくない……。」そういうこともあるのではないでしょうか。
ですが簡単には断れない(断りにくい)のが結婚式。
そこで「結婚式に参加したくない(参加できない)場合にどうしたら良いか」様々な観点からお話したいと思います。
結婚式の欠席の理由
まずは結婚式をなぜ欠席しなければいけないのか、結婚式を実際に断った人の話を挙げてみましょう。
金銭的にきついので参加できない
結婚式が重なってしまった、ご祝儀を出せる余裕がない、といったところから「金銭的に厳しい」という意見がもっとも多く上がりました。
ご祝儀の相場は一般的に3万円程度とされています。
それだけでも厳しい金額ではありますが、その結婚式が重なり月に何度もあるとご祝儀が生活費を圧迫します。
しかも結婚式にはご祝儀だけでなく、着るものなどの準備や交通費などもあり、「気軽」に参加するとは言いにくい大きな出費であることは間違いないでしょう。
会いたくない人がいる
結婚式ともなれば、新郎新婦の身内・職場の人・友人、などが集まるでしょう。
自分もその中のひとりではありますが、他の参列者で会いたくない人がいると、結婚式の参加自体を躊躇ってしまう人も。
本当にスケジュールが合わない
結婚式に参加したい気持ちはあるものの、業種によっては休みのとりにくい人たちもいるでしょう。
結婚式は土日祝日などに行われることも多く、職種によっては仕事の人も多いはず。
その中でなんとか都合をつけようとするも、周りとのシフトの兼ね合いや、重要な案件があったりなどから、本当に都合がつけられない人もいるようです。
自分が傷つき人の結婚式に行きたくない
プロポーズを断られた、長年付き合っていたパートナーと別れた、など、自分がひどく落ち込んでいる時の結婚式は辛いものがあるでしょう。
幸せいっぱいの姿を見るのがつらくて、つい「欠席」と言ってしまう人も多いようです。
参列するほど仲良くない
「人数合わせなのか」と思う人から招待状が届くと、「別に仲良くなかったし」とお断りする人います。
確かにあまり親しくない人から結婚式の招待状が届いても、ご祝儀目当てや人数合わせに見えてしまうかもしれません。
上手な断り方のマナー
ではそんな人たちが結婚式を断るにはどうしたら良いのでしょうか。
ここで大切なのが「断り方のマナー」です。いくら本音が「仲良くないし」というものでも、「私は今傷心中なのにいけるわけない!」というものでも、相手にそれを悟られてしまうような方法で断ってはいけません。
ましてや、断る理由をそのまま伝えるなんてもってのほかです。
断り方のマナーとしては、いくつか挙げます。
断るときの理由をきちんと考える
本来の断りたい理由とは少し違っても構いません。きちんとマナーを考えた断る理由を考えましょう。
できるだけ口頭で伝える
招待状が届いたから招待状で返事をすれば良いというわけではありません。
その招待状の返信を出す前に、口頭で伝えたほうが相手へ申し訳ない、という気持ちが伝わるでしょう。
身内に不幸があって参加できないときはそれを伝えずに後日伝える
不幸があったので…と断るのはNG。
結婚式はお祝いの場です。
断るときは理由を詳しく言わずに断り、後日報告したほうが良いでしょう。
ただもしも理由を知りたいなどと言われ、伝えなくてはならなくなってしまったら、電話で伝えるのが良いでしょう。
招待状を返信するときには一言添える
口頭で伝えたから良いのではなく、きちんと招待状の返信もしなくてはいけません。
その際には、お祝いの言葉と欠席になってしまい申し訳ない、というお詫びの言葉も一言添えると良いでしょう。
結婚式のおよばれの理由
これらのマナーをふまえて、結婚式の断りを入れましょう。
断るときの理由として使えるものをいくつかご紹介します。
1.仕事
社会人であれば仕事をしている人が多いでしょう。
代わりの聞かない仕事や、仕事の内容によっては休めないことも。
参加できない理由に使われることがもっとも多い理由です。
2.育児
小さなお子さんがいる家庭では起こり得る状況です。
預け先が見つからなかったり、預けられるほどお子さんが小さかったり
子連れでも良いよ!と言われていても実際に子供を連れて結婚式へ行くというのは、とても大変なことです。
3.法事
法事で、という理由は致し方ないと思われやすい理由でしょう。
しかし法事でないのに法事といってはいけません。
あくまでも本当に法事のときに使ってください。
4.結婚式が重なってしまった
結婚式が多くなる時期では珍しくないことです。
実際に身内の結婚式と友人の結婚式が重なってしまい、身内の結婚式を優先したという人もチラホラ。
早く招待してもらったほうに、と言いたいところですが、間柄などでは優先順位が変わってしまうのも致し方のないこと。
結婚式が重なってしまったら正直にこの理由で良いでしょう。
5.妊娠中
筆者も実際に妊娠中に招待された結婚式をお断りしたことがあります。
妊婦さんの中には安定期に入っているから、つわりがないから、などの理由で参加する人も多く、妊娠中だからと言って結婚式に参加できないわけではありません。
ですが、つわりがおさまっている(つわりがある日もある)、臨月である、などという時は断るほうが良いでしょう。
もし何かあったら結婚式を壊してしまいかねません。
また妊娠中は何が起こるか予測不可能なところが多々あります。
不安であればお断りするのも、ひとつの勇気でしょう。
様々な理由がありますが、嘘をつくのではなく、自分の状況に合ったものできちんとした理由をつくり断りを入れると良いでしょう。
結婚式の欠席のお祝いの伝え方
結婚式は欠席になってしまったけれど、お祝いの気持ちはきちんと伝えましょう。
そんな時のお祝い方法はいくつかあります。
- ご祝儀を渡す
- 贈り物を渡す(送る)
- 電報を打つ
これらをしなくても構いません。
欠席の旨を伝える時に、お祝いの言葉を添えることもできます。
この場合は
- お祝い(祝福)の言葉
- 欠席の理由
- メッセージ
という構成が良いでしょう。
欠席の例文
「ご結婚おめでとうございます。
あいにく当日は○○により欠席をさせていただきます。
お二人の幸せを心よりお祈りいたします。
まずは心ばかりのお祝いを用意しましたのでどうぞ」
(※最後の一文はご祝儀や贈り物があるときに足すもの)となります。
新郎新婦はこの結婚式の準備にとても時間をかけたでしょう。
そして「ふたりの門出となる結婚式の時間を共にしたい」と思い、あなたに招待状を出したはずです。
結婚式に参列できないのは致し方ない事情もあるかもしれません。
ですが、結婚式の欠席を伝える時に重要なのは「結婚式に参加したかったけれど、残念ながら欠席となってしまい、申し訳ありません」という気持ちが大切です。
そしてこれが伝わる文面や行動が大切となってきます。
結婚式の欠席によって、その人との人間関係が悪くならないように、誠心誠意きちんと対応して、参加できなくても別の形でお祝いしてあげましょう。