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離婚

離婚の現状と理由 良い夫婦関係を保つ3つの秘訣

離婚の現状と理由 良い夫婦関係を保つ3つの秘訣

結婚するときは大好きな人と一生ずっと一緒にいたい。と、だれでも幸せな気持ちで結婚します。

しかし、長年の夫婦生活を経験するうちにお互いの気持ちがずれてしまい、修復できず離婚にいたるケースが増えています。

周りの友人や知人、家族の中にも、離婚経験者はいるのではないでしょうか?昔と比べると現在は離婚に対する世間の風当たりは弱くなっていることから、離婚という選択肢が身近になっているのかもしれません。

そこで離婚の現状と理由をくわしく考えてみました。

2016年(人口動態統計から)
婚姻件数
62 万 1000 組
離婚組数
21 万 7000 組
2分に1組 3組に1組が離婚

2002年を境に年々減少はしていますがそれでも、離婚件数は高い水準を保ったままといえます。

婚姻組数が減少すれば絶対数が減りますので離婚件数も減少傾向にあります。

女性の社会進出に伴い経済的な自立ができる社会、女性がシングルになっても生活に困らないことや、

男女格差が減少し始めているという社会の影響も無視できませんが、そもそも「離婚」に対しての世間の目や、考え方が変わったという大前提があるのでしょう。

とはいっても、離婚後の生活が幸せかというと決してそうでもなく、若年層の女性の子連れ離婚は経済的にも大変なこともあり苦労が伴います。

また、熟年離婚では、離婚した後の男性は子育ても終わり一生勤めあげた仕事も定年を迎え、家庭では話す相手もなく孤独な一人暮らしを余儀なくされます。

では、離婚の原因はどのような理由が最も多いのでしょうか?

ワースト3位:経済的理由
10組に1組が経済的な理由

ワースト2位:男性側の不倫・浮気
5組に1組の離婚夫婦は、
夫の浮気・不倫が原因で
破局を迎えているよう。

ワースト1位:性格の不一致
3組に1組の離婚夫婦は
性格の不一致が原因

1位の性格の不一致はよく使われますが、お互いに歩み寄れなくなった時に離婚を選択して理由を性格の不一致にする場合があります。

 

次に恋愛結婚とお見合い結婚の離婚する割合を見てみましょう。恋愛結婚から比べると結婚相談所(お見合い)での結婚したカップルの離婚率は4分の1といわれています。

その理由として

-理由-「恋愛結婚」

恋愛結婚の場合、まず「好き」が先行します。
結婚してからの生活設計などは考えずに「一緒にいたいから」で結婚、結婚後にこんなはずではなかったという点が見えてくる。

-理由-「お見合い結婚」

結婚を前提として、恋愛と結婚は別と考えて、価値観があった状態で交際がスタートするため、結婚した後も円満に夫婦生活が送れる可能性高いので、結婚相談所で結婚した場合は離婚率が低い。

結婚の先の、結婚生活を考えて相手を決めているかどうか幸せな結婚への第一歩といえます。

恋愛で好きになり一緒にいたいというだけで結婚すると、お互いの理解ができないままに離婚に至ってしまうことが往々にしてあります。

では、県別の離婚率はどうでしょうか?本州から離れている、沖縄・北海道が上位にきています。

外国と近く、外国人並みの思想もはいっていることなどから価値観もおのずと違ってきているのではないでしょうか?

沖縄では、離婚に対して周囲の理解があることや女性の自立が進んでいること、また、九州の男性的な考えも入っています。

マイナスの考え方では若年層の結婚が多いために男性の年収などの経済的な問題での離婚も考えることができます。

北海道は、開拓によって開かれた地域です。開拓者は男も女も関係なく広大な土地を切り開いて厳しい寒さに耐え、働かねばなりません。

本州から開拓に来る人々は当然男性が多く女性は貴重な存在でした。労働においても生活においても女性は不可欠で男性はとても大事に扱っていました。

男女平等の中で女性は自分を主張するようになり強くなり恋愛も自由にのびのびと自由を求めた結果離婚が多くなっています。

■離婚率の高い県 Top10
第1位 沖縄県……離婚率:2.59
第2位 北海道……離婚率:2.09
第3位 大阪府……離婚率:2.08
第4位 宮崎県……離婚率:2.08
第5位 福岡県……離婚率:2.04
第6位 和歌山県……離婚率:2.01
第7位 高知県……離婚率:1.94
第8位 東京都……離婚率:1.92
第9位 鹿児島県……離婚率:1.87
第10位 熊本県……離婚率:1.86

次に、離婚の多い年代を見てみましょう。離婚の多い年代(人口動態調査から)

第1位(30代前半)
夫が30~34歳の別居離婚率:8.18%
妻が30~34歳の別居離婚率:9.48%
30~34歳の平均別居離婚率:8.83%
第2位(30代後半)
夫が35~39歳の別居離婚率:7.65%
妻が35~39歳の別居離婚率:7.76%
35~39歳の平均別居離婚率:7.70%
第3位(20代後半)
夫が25~29歳の別居離婚率:6.63%
妻が25~29歳の別居離婚率:8.73%
25~29歳の平均別居離婚率:7.68%
離婚年齢は20代後半から30代が最も多くなっております。

この傾向は今も昔も変わらないのです。

30代というと、子供が一人はいるような年齢ですが、この時期に離婚をする夫婦が多いというのは何ともしがたい事態だと思います。

片親から強制的に引き離された子供は、精神的な疾患にかかることが多く、離婚をした後も両親が子供をみられる環境は子供にとっては必要不可欠です。

子供から引き離された側の親は、子供と会わない期間が長くなればなるほど、だんだんと情が薄れていき、面会の回数がるという事態になってしまいます。

それどころか、途中で養育費の支払いが滞るという夫婦も決して少なくはありません。

そのためか、子供の教育が終わった年代の頃の熟年離婚が増えています。最近では第二の人生をスタートするという意味で、子供が大人になり夫が退職をするような年齢での離婚が増えているのです。

これは、2007年に年金制度に変更があり、婚姻期間中の厚生年金も財産分与できるようになったことが一番の原因ではないかと言われております。

それまでは、専業主婦が離婚をしても基礎年金しかもらえませんでしたが、この改正によって財産分与が可能となったので、老後の心配が少なくなりました。

そのため、夫が退職するまで我慢をして、その後に離婚をするという熟年離婚が増えたというわけです。退職金も年金も財産分与されると女性は老後の心配が少なくなります。

しかし、反面男性は定年を迎えて仕事はリタイヤし、子供の教育も終わり子供も自立していますので、男性の独り住まいという寂しい老後を送ることになります。

最近の傾向として熟年結婚が増えているのも、熟年離婚が増えている結果といえます。

老後も一緒に第二の人生としてスタートしていきたいと思っていたことが、離婚で思わぬ計算違いが生じて、老後の不安を抱えてしまいますが、それでも離婚に至る家庭が多いのも事実です。

離婚に至らないための良い関係を保つ3つの秘訣

それでは、離婚に至らないために日ごろからどんなところに注意したらよいのでしょうか?

1. 相手の話を受け入れて聞く

相手の話が聞けないと関係は改善しません。お互いに好きだからこそ一緒にいるのですから、「相手の話をしっかりと聞く」「反論や途中で遮ったりせず最後まで聞く」ことです。
相手の話が十分に聞ければお互いの意思の疎通ができます。

2. 相手の考え方を受け入れる

普段の会話の中にも「オレは○○したいんだ」「私は○○はイヤなの」といった言葉が出てくるはずです。

その言葉に反発を感じても、強い言葉で否定したり反論するのは仲を悪くするだけです。お互いの意見を十分に聞いて受け入れることが大切です

3. 自分の悪かった点を反省して改善する

離婚の話が出るのはよほどのことです。

離婚したくないという気持ちがあるならば相手に対して「自分が悪かった」と全面的に反省する必要があります。

売り言葉に買い言葉」、離婚すると言われたから離婚するでは、後になって後悔することになります。しかし、後から後悔しても遅いのです。

離婚は片方が全部悪いわけではありません。お互いに半々ずつ理由があります。

「自分は絶対に悪くない」といってしまえばそこで離婚に突き進みます。

まずは全面的に反省して改善しましょう。
自分が変われば相手も私も悪かったということに気づきます。

お互いに家庭を持ち、一緒に人生を歩くからには良い関係で歩きたいものです。そのためには悪かった点を認めて改善して、一緒にやっていきたいことを素直に伝えましょう。言葉に出して伝えることが大切です。

長年の夫婦だから言わなくてもわかっているだろうということが一番の間違いのもとです。

思ったことは素直に伝えて二人で考えるようにしましょう。相手に変わってほしいとか何かを求めるのではなく、愛情や誠意をもって伝えることが大切です。

普段から言葉で伝えあうことができていれば離婚につながることはありません。

総合してまとめると、よい夫婦関係のためには

  • 相手の話をよく聞いて考えを受け入れる
  • 自分の悪い点を反省して改善する
  • 普段から気持ちを素直に伝えることを実践していくことです。

何事も、悔先に立たず」です。
特に離婚については結婚する時よりもエネルギーがいるといわれます。

そこに負のエネルギーを大量に使うならば、良い関係のために、自分の悪いところを認めて全力で改善して、相手を大切にすることに時間を使ってみましょう。

二人の関係もよい方向に変わっていき人生が大きく変わるでしょう。