辛い苦しい 失恋後1カ月小さな一歩で前に進もう
個人差はあるものの、人は感情に流されるものだと筆者は思っています。
泣いている人をみて泣きそうになる、喜んでいる姿をみて嬉しくなる、
それも感情に流されているものではないでしょうか。
感情というものは自分のものでありながら、時にコントロールできず悩むことも。
コントロールできなくなるときってみなさんはどんな時ですか?
その答えとして多く聞かれるのが「恋愛」が絡むときです。
そしてその恋愛の中でもひときわ「失恋」の時には感情がコントロール
できなくなるものです。
一番辛いと感じるのが失恋から1ヶ月の間のことです。その間は本当につらく、
何に対してもやる気が起きず、自分で感情のコントロールができませんでした。
失恋から1ヶ月ほどは辛い思いが襲ってくるでしょう。
失恋はとても辛いことですが、それでも失恋から立ち直りたいと心のどこかでは
思っているはず。
そんな心のどこかで思っている小さい思いを叶えられるようにするには
どうしたらいいのでしょうか。
①失恋1か月後は耐える
失恋を耐えるというのはすごく難しいものです。
コントロールできない感情の波が押し寄せてどんな時でも泣きたくなるし、
絶望感を味わってしまうことも。
そんな中でまずできることは「失恋と向き合うこと」です。
今自分がどんな状況なのか、どんな思いを抱いているのか、状況を整理しながら
感情を読み取っていきます。
では実際に失恋から1ヶ月ほどの状況とはどんなものなのか、そしてそれに
対する感情はどうなっているかみていきましょう。
②失恋後1カ月心の傷跡が大きい
とにかく失恋したことによる心の傷跡が大きいと思います。
本当に心にぽっかりと穴があいたような、人生の道しるべを見失ったような、
この先の希望がなくなったような、そんな絶望感を味わっていることでしょう。
それだけ心の傷跡は大きいのかもしれません。
何をしていても元恋人を思い出す期間です。
携帯をひらけばやり取りが残っていて、家を見渡せば写真が飾ってあり、
外に出れば一緒に歩いたことを思いだし、テレビをみればともに笑い合っていた
日々を思い出し……。
とにかく何をしていても結びついてしまう失恋後1か月です。
それだけ自分の生活の中に相手が入ってきていたということであり、自分の心の
支えとして大きな役割をもっていたのでしょう。
それが今なくなってしまって、どうすればよいのか、なぜなくなってしまったのか、
これからどうすればよいのか、何に対しても答えはでず、「どうして」「なんで」の
繰り返しだと思います。
心の傷というのは、目に見えるものではありませんがそれでも、自分が自分で
なくなってしまうような気がするほど、大きく深い傷なのかもしれません。
③ショック状態の失恋後1か月
そして同時に、その大きくて深い傷は自分をショック状態にしてしまいます。
何に対してもやる気がでず、食欲が失せ、思考が停止し、抜け殻のようになって
しまうかもしれません。
このショック状態は人からみてもわかるものになってしまっているのでは
ないでしょうか。
ショック状態を見かねて助けてくれようとする人もいるでしょう。
ですがそのショック状態を説明するたびに失恋したことを再認識させられ、それもまた
辛い経験となってしまうかもしれません。
さて、心に傷を負いショック状態になっているときの自分の気持ちはどこに
あるでしょうか。
実はこの時は気持ち自体が「まともな判断を出せない状況」になっていることが
多いのです。
失恋というのはそこまで、自分を追い詰めてしまうものでしょうし、そこから
抜け出すにはとても勇気がいること、そしてとても力がいることなのです。
④良い縁を求めて失恋が必要な時
失恋から立ち直るのには、周りの手を借りるのも良いでしょう。
ただ借りっぱなしではその傷を癒すことはできません。
失恋から立ち直るのにはある程度、「自分の力」が必要なのです。
自分の力をいきなり外へ向けて失恋から立ち直れればそれにこしたことはないですが、
失恋に深く傷ついた人のほとんどが失恋してから1ヶ月でそれをするのは
難しいでしょう。
ただ先ほど言ったように失恋から立ち直るのには自分の力が必要です。
失恋を受け入れる力、そして「この失恋には意味があったのだ」と気づく力が
必要なのです。
26歳の女性は、失恋してから1ヶ月のことをこう振り返ります。
彼女は失恋から1週間が経つ頃、どう受け止めていいのかわからず、
友人にも言えず、とにかくどうしていいのかわからなかったといいます。
この先どうしていけばよいのか、彼と離れたくない、彼以上の人はいないと、
状況を整理し始めたからこその不安と葛藤していたそうです。
どうにかしてやり直すことはできないのか、どう連絡をとろうか、とにかく
1週間前の状態に戻そうと必死でした。
失恋から2週間が経つ頃まだ何もする気が起きず、一日を淡々と繰り返す
日々が続いたそうです。
そんな心境でも、朝起きて会社へ行き仕事をして帰ってこなくてはいけません。
社会人として失恋で会社を休むことなどできないと、少し冷静な考えもどこかに
きちんと残っていたということでしょう。
変化が表れ始めたのが失恋から3週間経つ頃、ようやく「何か別のこと」で
気を紛らわせることができてきたといいます。
仕事、友人との飲み会、趣味のジム通いを再スタートさせました。
ただまだ「別れた」と口に出すのは辛く、ふとした時に思い出しては
辛くなっていました。
失恋から1ヶ月経つ頃、周りへ「別れた」ことを話せるようになったといいます。
そこで驚いたのが「別れた」と口に出したことで辛くなることもありましたが、
周りが気をつかってくれて話す言葉がしっかりと自分の耳に届いたことだといいます。
もし失恋から1週間で周りの友人に気を遣った言葉を言われても、響かなかった
のではないかと言っていました。
そしてそれと同時に口に出したことで本当の意味で失恋と向き合えたような
気がしてきたというのです。
失恋はとても辛いもので、特に1ヶ月は正直何をしていたか忘れていることも
しばしば……。
それでも失恋から半年、彼女には恋人ができたといいます。
次の恋に向けたときに初めて、「辛かった失恋がこの出会いをくれたのだ」と
縁を感じたといいます。
辛い失恋には意味があるのかもしれません。
⑤悲しみは必ず癒える
こう言っても失恋してから1ヶ月では到底そうは思えないかもしれません。
辛さがずっと続くような、先の見えない悲しみを抱えて過ごしています。
ですがどんな失恋でも悲しみは癒えます。これは断言できます。
というのも悲しみが癒えるというのは決して
「その人のことを好きじゃなくなる」ということではありません。
失恋してほかの人を好きになる人もいるでしょう。
その場合悲しみが癒えたと感じるでしょう。
反対に失恋してからもその人を思い続ける人もいます。
その場合、悲しみが癒えたと感じる人は少なく、ずっと思い続けているから
その悲しみが継続しているような気持ちになるでしょう。
ただよく考えてみてください。
失恋したときのつらい気持ち、今でもその大きさのまま残っていますか?
きっと失恋したばかりのときと比べると幾分、「マシ」になっている人が
多いのではないでしょうか。これも悲しみが癒えているということなのです。
人間、つらさや悲しみが同じ大きさのまま継続することは、人の構造上ないそうです。
少しずつ薄れ、悲しみとして残っていても大きさには違いが出てくるのだとか。
悲しみが癒えない失恋はない、といえるかもしれません。
⑥失恋後1か月癒えない傷はない
あかりが見えてきたとすると、それは同時に「ひとすじの明るい光」のように
感じませんか?
失恋は深い暗い闇のように思えますが、自分の気持ちが前に行けば明るい光を
見出すことができるのです。
失恋から1ヶ月、その短い期間があまりにも長く、意味のないように
思えるかもしれません。
ですがきっと目の前が明るくなる時がきます。
それまでゆっくりとそして着実に、少しずつでいいから前を向けるように、
その思いが小さな一歩となって前に進めるでしょう。