お見合い釣り書きのマナー大切な8つのポイント


                                               


お見合い釣り書きのマナー大切な8つのポイント

お見合いをすることになると、「釣り書き」を用意するように依頼されます。
日常生活ではほとんど耳にすることがない言葉ですので、
最初に聞いたときには戸惑うひともいらっしゃるかもしれません。

詳しくは後述しますが、
釣り書きはお見合いの前にお互いを知るための大切な書面です。
マナーを守り、時間をかけて丁寧に準備できるかどうかで、
お見合いの成功の可否が決まるといっても過言ではないかもしれません。

初めて用意する「釣り書き」がどんなものなのか、順を追ってみていきましょう。

① 釣り書きとは
釣り書き(つりがき)は、
釣書(つりしょ)、身上書(しんじょうしょ)とも呼ばれる書面のことです。

呼び方は地域によって異なりますが、指している書類は同じものです。
釣り書きはお見合いや縁談の際に事前に相手に渡す自身のプロフィールで、
就職面接で書くような履歴書に近い役割を果たします。

② 釣り書きの書き方

釣り書きはおおよその書式が決まっています。履歴書のような役割をしますが、
もちろん就職面接で使うような履歴書の紙は使用できません。

縦書きで、便せんなどに書いていきます。
便せんに柄が入っていても良いですが、
デザインはあまり目立たないものにして季節を考慮した絵柄にしましょう。

内容は名前から始まり、生年月日、住所や出身地、勤務先などが続きます。
読み方が難しいものは、ふりがなを振っておきます。

身長体重も場合によっては記載します。
女性は体重を書くことがはばかられるかもしれません。

その場合は写真を見ればだいたいの体重が想像できますので、
身長だけでもかまわないでしょう。

そして、相手に興味をもってもらいたいことは書き忘れないようにしましょう。
釣り書きは履歴書と同じような役割ですから、
もちろん内容に嘘があってはいけません。

年齢や学歴などの他にも、大きな病気をした場合はその状態にも触れておきましょう。
他にもローンを組んでいる場合はそれにも触れます。

お金や健康状態のことは普段人に話すことではありませんが、
結婚することを前提としているお見合いでは、無理に良く見せようとするよりも
現実を正直に伝えることが大切です。

これらの内容はとてもデリケートな内容の個人情報です。
少しでも悩んだら、すぐにお見合いのお世話をしてくれている人に相談しましょう。

最後には三つ折りにして無地の白い封筒に入れて完成となります。
この際、封は閉じずに渡します。

③ 釣り書きは手書き?

文字にはその人の性格や人柄が現れます。
相手に自分のことを知ってもらうためにも、釣り書きは手書きで行いましょう。

鉛筆などの訂正がきくものでは書かず、
ボールペンや万年筆などで丁寧に書いていきます。

最近はパソコンで作業をする機会が多いので、
いざ手書きで文字を書こうと思うとなかなかうまくいかないことがあります。

漢字の細かい部分がうろ覚えだったりすると、
清書で書くときにも手間取ってしまいます。

釣り書きはお見合いのプロセスの中でもとても大切なものですから、
時間的にも余裕をもって書いていきましょう。

自信が無い場合は、一度ワープロで書きだしたものを下書きとして添削してもらい、
それから手書きをしてみると良いかもしれません。

その場合でも自分の名前などの大切な部分は、
普段から手書きで丁寧に書く練習をしておくと良いかもしれません。

④ 釣り書きの写真は大切

釣り書きには通常、2種類の写真を同封します。
1つはお見合い写真として、
プロが撮影したフォーマルなものです。

そしてもう1つはスナップ写真も1、2枚同封します。
こちらは普段のあなたを撮影したものを用意してください。

服装は普段着で構いませんが、あくまでもお見合い用であることを忘れずに、
清潔感があるものを選びましょう。

スナップ写真は友人や異性が写り込んでいるものは避け、
あなただけかもしくは家族と映っているものに限定しましょう。

⑤ 釣り書きの趣味の書き方

ここは相手にあなたのことを知ってもらうために重要な項目ですので、
書き方にも工夫をしましょう。

お見合いで実際に会うときに、この部分は必ずといっていいほど話題になります。
趣味に「音楽鑑賞・映画鑑賞」とだけ書くのではなく、
どんなジャンルが好きなのかに触れておくことで話題にすることが出来ます。

相手が同じ趣味を持っているとは限りませんので、
想像が膨らむような書き方をすることが大切です。

⑥ 釣り書きのアピールの仕方

事実を羅列して書く釣り書きでも、あなたの人柄をアピールする材料となります。
文字の雰囲気からも性格が読み取れますし、
持っている資格や働いている職種などからもいろいろ想像されることでしょう。

全てのことを伝えるのは難しいですので、
内容に一定の方向性を持たせることが大切です。
「まじめで誠実だと伝えたい」とか、
「休みの日も楽しく過ごせる人だと伝えたい」とか、イメージをはっきり決めましょう。

そうすることで内容も書きやすくなりますし、
読む人にも伝えたい気持ちがはっきりと伝わります。

⑦ 釣り書きの家族の書き方

釣り書きには別紙で、家族書とよばれる家族のプロフィールも用意します。
記載する家族は一般的には両親と兄弟姉妹、
きょうだいが結婚している場合はその配偶者まで記載します。

両親が別世帯の場合はそれも記載し、職業や年齢などを書いていきます。
お見合いする当人とは違い、細かく書くことが親切丁寧とは限りません。

こちらの状況を伝えた分、相手も同程度の情報を伝える必要が出てくるからです。
お見合いの仲人の人や結婚相談所の担当者の方と相談しながら、
どの程度の情報までを載せるのか事前に確認しておきましょう。

⑧ 釣り書きを渡す人は?

すでに前項で触れていますが、お見合いのお世話をしてくれている人を通じて
交換することが一般的です。

お見合いの前にお互いの釣り書きを交換して、
それによりお見合いをするかどうかを正式に決めることになります。

釣り書きを用意する上で心配なことがあれば、
事前にきちんと相談をしておきましょう。

釣り書きについて、少しイメージを持っていただけたでしょうか?
今はインターネットで簡単に情報が検索できる時代です。

それらの情報を参考にすることはもちろんですが、
何より大切なのはお見合いに関わっている周りの人たちの意見です。

分からないことが少しでもあればお見合いをお世話してくれている人に相談をしたり、
両親や先に結婚している親族に意見をきいてみたりしましょう。

そうすることで不安は無くなり、自分自身に最も合った人と
自信をもってお見合いの日を迎えることができるでしょう。