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婚期って何? 名作恋愛映画と婚期を考える!

婚期って何? 名作恋愛映画と婚期を考える!

人は迷った時に、時に芸術から活路を見出すものです。
一生懸命生きてきたら、青春時代はもはや過ぎ去り、気が付けばもう人生の黄昏時!?

ちょっとまってくれ、まだ結婚もしてないのに!!

いえいえ、そんなことを思うのはまだ早いです。
恋愛映画を観て、いつの間にか忘れていた気持ちを思い出しましょう。

 

ロミオとジュリエット(1996年)

レオナルド・ディカプリオを日本に知らしめたと言っても過言ではない、
有名な作品です。

何度も映画化されましたが、この作品はシェイクスピアの古典ですが、
現代版として時代背景がリメイクされています。

見どころは何と言っても、主演の2人が本当に美しいということ。
無垢なジュリエットが放つ妖艶な美と、少年の面影を残す美少年のロミオが映し出される
度に、老若男女問わず、画面に釘付けになります。

対立する立場であることを知らずに恋に落ちたロミオとジュリエット。
2人は一晩で深く愛し合うようになり、一気に恋が始まります。

しかしそれが引き金となり、周りを巻き込んだ騒動に発展していきます。

どうにかして愛を手に入れることを願った若い男女は、その命を燃やし尽くして死んでいきます。

ジュリエットは作品の中でも、現実世界に生きる天使のように描かれています。

一方で、ギャングの世界に生きるロミオは、黄昏時のシーンでも陽の光に負けない
燃えるような生命力を感じます。

シェイクスピアの最も有名な悲劇の一つなので当然ながら結末は悲しいものですが、
命を燃やしつくす愛は突然に思いがけなくあんなふうにやってくるのかもしれません。

ロミオと徐リエットの悲劇の大恋愛に婚期は一つの参考になるのではないでしょうか?

 

嵐が丘 (1992年)

何度か映画化されていますが、1992年の作品が今回のおすすめです。

イギリスの作家、エミリー・ブロンテの長編小説が原作です。

モノクロの作品も味がありますが、カラー作品のほうが当時の時代の生活が色濃く伝わること、
そしてなによりタイトルにもなっている、登場人物が暮らす「嵐が丘」の様子がよくわかります。

18世紀のイギリスを舞台にした作品で、
ジプシーとして産まれた主人公のヒースクリフが
裕福な家庭に貰われてきてからの一生を描いています。

低い身分のせいで、愛する人・キャサリンを手に入れることが出来なかったヒースクリフは、
婚期など関係なく歳を重ねても激情のままに生きていきます。

彼には人生の黄昏時などは無く、最後まで愛に生きた生き様が巧みな描写で描かれています。

また、18世紀ごろのイギリスの生活もよくわかる映画ですので、今まで持っている
ヨーロッパのイメージが変わるかもしれません。

一人の人を愛しぬく心の強さは、今の時代に最も参考になる恋愛と言えるでしょう。

結末は悲劇とも言われますが、皆が各々のなかの愛情に翻弄されて生きていく様子が
描かれていて、とても見応えがあります。

 

君に届け (2010年)

少女漫画が原作のこちらの作品は、多部未華子と三浦春馬の主演で映画化されました。

見た目だけのために、あの有名なホラー映画の登場人物である「貞子」とあだ名を
つけられた主人公の爽子と、文字通り爽やかで誰にでも優しい好青年の風早くんとの
純愛映画です。

少女漫画ではありますが、恋愛だけを描いているのではなく、人と人との関わり
そのものを描いている作品です。

恋愛を始める前の段階→人間関係から、物語は始まります。

内向的でクラスでも存在を忘れられるほどの爽子が、風早くんの助けを借りながらも
自分の力で世界を切り開き、人間関係を広げていくストーリーは、大人でも見応えの
ある内容です。

風早くんの爽やかさはオレンジに染まる黄昏時というよりは、午前10時ごろの透明で
柔らかな陽射し……。 といった感じでしょうか?

高校生の恋愛なので、本当に純粋な気持ちが描写されています。
忘れかけていた青春を思い出すために、一度観てみるのもよいのではないでしょうか。

 

秒速5センチメートル (2007年)

2016年に大ヒットした「君の名は」の新海誠監督の作品です。
60分の中編映画で、一人の男性の恋心を3部作で表現しています。

純粋だった中学生の恋を大人になるまで引きずって生きていく、そんな不安定な
男性が主人公です。

心理描写を沈黙、目線、空気、そして音楽に乗せて表現しているのが特徴です。

高校生になった主人公が黄昏時に、自らに想いを寄せる同級生の気持ちに気づいて
いながら、その傍で心の内で想い続けている人の面影を探しているシーンは、
とても美しく、そして哀しく描かれています。

Jポップが全盛期だった、90年代から2000年代のヒット曲が挿入歌に使われているので、
主人公と同世代の人には懐かしい気持ちを呼び起こさせる演出です。

これは確かにアニメ映画ですが、完全に大人向けの内容なのです。

 

きみに読む物語 (2004年)

人生の黄昏時も過ぎたひとが穏やかに暮らす、老人ホーム。
そこで年老いた男性がいつものように、同じく年老いた女性に物語を話して
聞かせます。

認知症を患う女性と彼女に寄り添う男性。
そして男性が話して聞かせる物語に出てくる、若者たちの恋の話。
物語は紆余曲折しながら進んでいき、2つの話がやがてひとつに結びついていきます。

歳を取っても、相手が自分のことを忘れていようとも、昔と変わってしまっても
寄り添い続ける姿に感動せずにはいられません。

結婚とは何か、ということを今一度考えさせてくれる作品です。

展開は観ているうちに読めてしまうかもしれません。
しかし、王道の内容ながら感動を呼び起こす作品となっています。

 

美女と野獣 (2017年)

人生の黄昏時どころか、斜陽と言わんばかりの生活をしている野獣(Beast)の暮らす
お城に現れた少女、ベル。

アニメが有名でしたが、エマ・ワトソンにより実写化されました。
呪いをかけられた青年が、薔薇の花びらが散り落ちる前に真実の愛を手に入れなければ
死んでしまう。

そこに美しい少女が現れるというストーリーです。

エマ・ワトソンの美しさも見どころのひとつですが、このストーリーの最大の見どころは、
真実の愛とはなにかを問いかけるところにあります。

野獣に変身することは現実世界ではまずあり得ないことではあります。
しかし、外見や背丈などの見た目、社会的な身分、裕福なのかお金が無いのか、
そういった「弱み」を抱える人は少なくありません。

それこそが、あなたの中の「野獣=the Beast:醜いもの」なのです。
それを乗り越えて、愛を手に入れることが出来るのかを、この物語は観客に問うて
いるのです。

以上、有名な作品ばかりですが、自分の人生と重ねながら観ることができる作品を
選んでみました。

恋愛映画は観る人の心を取り込み、登場人物の人生を疑似体験できる、素晴らしい
ジャンルです。

一度観たことがある作品も、歳を重ねると感じ方が変わるもの。
映画と婚期は結び付かないかもしれませんが、愛の軌跡と婚期は結び付きます。

恋愛映画を観ることによって、人生を考えさせられるものがあります。
ぜひあなたの気になる作品をチェックしてください。