お見合いの仲人の役割と関連する? 離婚率の上昇


                                               


お見合いの仲人の役割と関連する? 離婚率の上昇

お見合いの仲人とはどういった役割をもつ方なのでしょうか。
仲人の役割や仕事は何をするのかをご説明致します。

近年あまり聞かない仲人の役割を知っていただけると幸いです。

① 仲人とは

お見合いの仲人(なこうど)とは、お見合いの相手探しから、
お見合いの段取り、その後の結婚式までと結婚する2人にとって
なくてはならない存在です。

日本では昔から、仲人の方を間に立てて縁談を進めるのが一般的でした。
お見合いの仲人をお願いするのは、2人の事をよく知る親戚や知人、上司などが多いです。

最近では、昔からの伝統的なお見合いをする方は減ってきました。
代わりに、結婚相談所やお見合いパーティーなどが現在の主流のお見合いです。

ですので、結婚相談所のスタッフやお見合いパーティーの主催者の方を
現在の仲人と呼んでもよいでしょう。

仲人さんは、縁談から結婚後の夫婦仲までを相談出来る大切な存在とされていました。
現在、仲人を立ててお見合いを進める方々が減ってきたのが原因か、
離婚率が上昇しているとも言われるほどです。

昔はお世話になった仲人さんを簡単には裏切れなかったのもあり、
離婚をする方が少なかったのではと言われています。

仲人を務める方は、基本的には目上の方で既婚の方にお願いします。
かつ、家庭が円満な方にお願いするのが良いです。

人生の先輩として、結婚の先輩として若い2人にアドバイスを頂くためです。

②仲人の役割

お見合いの仲人の役割は、年頃の男女に世話を焼き、相手を探すことから始まります。
お互いに似合うような相手を探し、両家へ写真つきのプロフィールを渡します。

両家の承諾を得たら、場所決めや日取りを決めていきます。
そして、仲人を間に立てて実際にお見合いを開始します。

その後も、お見合いの仲人を介して結納や結婚式の段取りを決めます。
結婚式の際には、仲人は最低でも1時間前には会場入りし、新婦の着付けを手伝う、
スピーチをする、式後は会場出口でゲストをお見送りするなど、
結婚式が問題なく済むように尽きっきりで世話をします。

結婚後も、両家の相談に乗るなど生涯に渡ってお世話をします。
結婚を決めたカップルの証人になるほどの大事な存在ですので、
仲人は親も同然などとも言われています。

③お見合い相手はおまかせ

お見合いを仲人にお願いする時は、基本的にお見合い相手はおまかせします。
昔は家と家との結婚という形が一般的でしたから、
仲人が両家が釣り合うような方を探してご紹介していました。

仲人がお見合い相手を探す時のポイントとして、家柄が釣り合う事、
男女の性格が合いそうな事、年頃で結婚を考えている事、などです。

仲人を立ててお見合いをするカップルは、
ほとんどが両親や仲人が連れてきた方と結婚を決めるのでした。

しかし近年では恋愛結婚が増え、お見合いの仲人を立てることすら少なくなり、
自由に結婚するカップルが増えています。

家と家の結婚という考えを持つ方が減り、
2人さえよければという考えが多くなったのです。

また、最近では結婚する相手は自分で見極めたい、探したいという考えなので、
自ら結婚相談所やお見合いパーティーへ出向いて結婚相手を探すようになりました。

④仲人にお願いすること

お見合いの仲人にお願いすることは、相手探しから縁談や結納、
式を取り仕切って頂くのですが、近年では仲人の存在は稀です。

「頼まれ仲人」といって、結納や結婚式の当日だけ依頼して来て頂く場合が多いです。
その方は「媒酌人」と呼ばれ、結婚式の進行や新郎新婦を紹介するスピーチ、
乾杯の音頭をして頂きます。

ですが、近年では媒酌人の代わりに親しい友人や上司がその役割を務める事が
ほとんどなので、媒酌人の存在も滅多に見かけないようになってしまいました。

本来のお願いの仲人の役割は、男女を引き合わせる所から結婚の証人、
その後の結婚生活までもを面倒見る事でした。

現在は、仲人の役割がほとんど友人などの役割となっています。
もし、伝統やしきたりを重んじる格式高い結婚式にしたければ、
お見合いの時点で仲人をお願いすると良いでしょう。

お見合いの仲人に間に入って頂けば、きちんとした結納や式をする事ができます。

⑤仲人へのお礼

お見合いの仲人には大変お世話になりますから、きちんとしたお礼を
しなければなりません。

まず、お見合いの前に仲人が両家へ行ききした場合には、
両家でそれぞれ仲人を持てなします。

結婚を取り持って頂くという感謝が伝わるようにもてなすのが大切です。
また、お礼金もきちんと支払う必要があります。

結納だけをお願いした場合は5~10万円、食事代とお車代を1~2万円、
披露宴のみに出席して頂く場合は10~20万円とお車代をお渡しします。

お見合いから式まで全てをお願いする場合は、15~30万円をお渡しします。
式が終わった後も、今までお世話になった感謝と
これからもお付き合い頂きたい気持ちを込めて、盆暮れにはお歳暮を贈ります。

引っ越しや出世、出産など随時近況をご報告する事も大切です。
お見合いの仲人さんとは長いお付き合いになるので、
ずっと良い関係でいられる方を選ぶようにしましょう。

⑥仲人への断り方

お見合い相手と交際する気になれない、結婚を考えられないという場合は
自分のためにもきちんとお断りをしましょう。

お見合いをお断りする場合は、お見合いの仲人を介して断るのがベストです。

お見合い写真を見て違うと思った、一度お見合いをしたけれどまた会う気には
なれなかったという場合には、お相手の事を否定しない言い方でお断りをします。

「私にはもったいない方なので」とあくまでも、
自分の事足りなさをアピールしましょう。

お相手の方を卑下するような言い方をしてしまうと、
お見合いの仲人の顔が潰れてしまいます。

2~3回会ったにもかかわらずお断りをしたい場合も同様で、
「あまり価値観が合わないようで」と、ご縁がなかった事をお伝えします。

数ヶ月お付き合いした場合は、お見合いの仲人を介さなくとも
本人に伝えても良いでしょう。

その際も、お相手を傷つけないような言葉を選びます。
お断りした場合は、必ず仲人さんにもご報告をしましょう。

お断りをするならば、早めに決断してお伝えした方が自分のためにも
相手にとっても良い事です。

結婚するまでの時間を無駄にしないため、お見合いから少なくとも
半年くらいまでには結婚を決めることが出来ると良いでしょう。

お見合いの仲人とは、結婚する2人にとって大変恩のある方です。

近年では仲人を立ててお見合いや結婚をする方は減少していますが、
日本の伝統を大事に仲人さんにお見合いを取り持って頂くのも良い方法だと思います。