年収で選んでいい? お見合いで重要な年収と仕事


                                               


年収で選んでいい? お見合いで重要な年収と仕事

お見合いにおいて、年収は最重要項目のひとつです。

女性が結婚と同時に家庭に入るスタイルから、
共働きが主流となったいまも年収は少ないより多い人がよい、
自分よりも高収入がよいなどの希望をもつ人が多くいます。

お見合いで相手の年収を考える時に何を重要視して考えたら良いかを
詳しく見てみましょう。

① 30代の平均年収

国税庁の民間給与実態調査が平均年収を算出しています。
平均値というと、スポーツ選手やIT社長などの1億円プレーヤーなども含み、
色んな人が思う一般的な年収とは解離が出てしまいがちです。

そこで、中央値という多くの人が得ている年収のボリュームゾーンを指し示す値が
使われます。平均年収イコール年収の中央値になります。

30代男性の平均年収は、30代前半で461万円、30代後半で517万円くらいになります。

この値は、正社員、派遣社員、高卒、大卒、職種、地域など関係なく
算出した値になるので、地域によっては、低めの年収で豊かな暮らしが
送れることもありますが、その逆もあり得ます。

お見合いでの年収の書き方は多くが何百万円台というアバウトな書き方なので、
400万だと前半か後半かでも生活水準は変わってきます。

② 40代の平均年収

40代男性の平均年収は前半だと569万円、後半だと630万円となっていています。
30代と比較すると、大きく増えていることがわかります。

40代になると役職がつくなどの理由で30代よりは上がる傾向にあります。
特に大手企業だと賃金カーブは50代に向けて上昇する傾向にあるので、
平均年収より高いという方もいると思います。

一方で、役職がなかったり、昇給制度がなかったり、地方などの理由で
300万円代の低めの年収の方も多くいます。

40代でお見合いをする方は、貯蓄が多くあることもありますが、
貯蓄額を聞くのはマナー的に良くないので、趣味の内容や、
普段の生活の感じから貯蓄があるかどうかを見極めるようにしましょう。

③ 女性がお見合い相手に求める年収

結婚したいと考えている女性が男性に求める年収は
大手結婚相談所調べだと500万円前後くらいです。

30代、40代の平均年収と比べるとやや高めであることがわかります。
500万くらいの年収の方は株などの副業をしている人も多くいます。

女性が男性に求める年収をきくと、年収は関係ないと答える女性も多くいます。

女性も男性と同等に働いている時代、金額が高い年収を求めているわけではなくて、  
自分と同じくらいあるいは自分より高い年収がよいと考えています。

今は共働きが主流の時代のため、 家計全体で目標とする生活水準であればよい、
2人で合わせた年収がいくらと考えている人も多くいます。

年収だけでなく、奨学金などの借金の有無まで考えてトータルに入ってくる金額で
考えることもあります。

お見合いであれば、相手に借金の有無について聞くことはあり得ることなので、
気になる場合は質問しましょう。

④ 年収は高ければよいというものでもない

年収は高ければ高い方がよいと一般的に思われがちですが、
年収が高い理由によっては高いからといってよくない場合があります。

例えば、長時間労働で年収を支えている職業です。
意外かもしれませんが医師などが当てはまります。

医師は当直もありますし、当直明けの日もそのまま勤務、土日も入院患者の
受け持ちがあれば職場にいきます。

サービスで働いている時間まで含めると長時間労働になるのです。
その分休みが少なく、なかなか家庭で一緒にいるということができません。
また家に帰ってきません。

子供ができたらワンオペの生活になる可能性も高いです。
そういったことをふまえると、年収は高ければよいというものでもありません。

年収はそこまでなくても、一緒に家事や育児を行えたり、十分な休息がとれたり、
充実した余暇を過ごせたりすれば、幸福度はあがってきます。

このことからも、年収だけでなく、休みだったり、帰宅時間だったり、
福利厚生だったり、ライフワークバランスのとれた仕事が望まれます。

お見合いで高い年収を望む時は、そういった点も総合的に考えて
自分にとって将来の生活に合うかどうかを考えて選択をしましょう。

⑤ 大切なのは年収よりも仕事の中身

お見合いの時の相手の年収が高くても、どんな仕事をしているのかによっては、
お見合いはやめたほうがいいかもしれません。

夜勤のある仕事は昼に寝て夜に働くようになります。
生活形態が自分とかなり異なってすれ違いの原因になることもあります。

お金だけを求める場合はそれで問題ないと思うのですが、暖かい家庭や、
一緒に過ごす時間をたくさんとりたいという人には不向きです。

また、仕事が充実していると感じると、プライベートも充実したものに
なりやすいという傾向にあるということが近年の調査でわかってきています。

仕事の充実度は本人にしか分かり得ないところではありますが、
お見合いの年収は仕事の中身や休みの状況と年収のバランスを考えましょう。

⑥ 最終的には内面を重要視

お見合いにおいて年収は最重要項目ですが、それだけで結婚はきめることができません。
人柄や相性がよくなければ、結婚しても離婚する可能性もありえます。

相手の年収は相手が努力して稼いだ結果です。
努力の結果はしっかり評価して、尊重して寄り添えるかどうかが大切です。

年収がいいからというだけで相手の本質を見ることをしなければ
幸せな結婚生活の維持はできないでしょう。

また、年収だけでなく仕事の内容が自分の求める生活の形態にあうかどうかや、
内面が充実している人、自分と相性がよい人かどうかをしっかり見極めましょう。

年収はいまの年収であって、ある程度の予想はたっても
将来はどのように変化するか未知数の値です。
年収だけにふりまわされないように気をつけながらお見合いに臨みましょう。