人生のパートナー探し、結婚したい54.55.56歳は第二の人生
いくつになっても、素敵な恋愛の末、結婚したいと考える人は多いのでは
ないでしょうか。
恋愛・結婚に年齢は全く関係ありません。
しかも年齢を重ねて結婚した人は、自分のライフスタイルを確立しながら
パートナーとも楽しめている、そんな印象を受けます。
そんな人生が送れたら素敵だな……。と思います。
みなさんもそう思いませんか?
その為に、結婚したい年齢の54.55.56歳の方々の結婚に対する考えはどの
ようなのかを見ていきましょう。
①愛する人と共に恋愛がしたい
ただ純粋に恋愛がしたい、そう思って結婚を考える人も多い様です。
ここ数年、旅行会社主催のツアーに、54~56歳の人が多く参加する「恋愛旅行」
があるのはご存知でしょうか。
いわば結婚相談所を兼ね備えた、出会いの場を提供してくれる旅行ツアー、
そんなようなものでしょうか。
恋愛を純粋に楽しみたい、そういう思いから参加者も年々増えているのだとか。
恋愛がしたい、そう思うのにやはり年齢は関係ないようです。
②第二の人生幸せな再婚
結婚したいと思う54~56歳の方々から多く聞かれたのが、結婚=再婚と
いうことでした。
もちろん初婚の人もいますが、半数以上が再婚になる方たちでした。
再婚に至るまでには様々な物語がありました。
パートナーと死別してしまった方、熟年離婚をした方、若い時に離婚して
から独身を貫いてきたものの、もう一度結婚したいと思った方、本当に
さまざまな理由がありました。
背景はどうであれ、みなさんに共通しているのが「幸せな再婚」を目指して
いる、ということ。
もちろん結婚するにあたり、「幸せ」になれる、またはなりたいことを前提と
して考えるでしょう。ですが、この年齢だからこそ、の理由もありました。
55歳、自営業の男性はこう話してくれました。
彼もまた、既に結婚を体験した一人。
彼が結婚したのは24歳の時、そして奥さんと死別してしまったのが44歳
の時だったそうです。
子供がいなかった彼は奥さんに先立たれてしまったことで、生きる気力
すらなくしてしまったそうです。
奥さんが生前、よく褒めてくれた”仕事をしている姿”は絶やさないように
と仕事に打ち込んでいましたが、家に帰れば悲しみに暮れるそんな日々でした。
奥さんと生き別れてから5年、あっという間に、でも寂しく過ぎてしまった
そうです。
再婚したい、そんな女性に会ったのは、死別してから10年、54歳になる
ときでした。
奥さんがいなくなってからは「自分はこの先ずっと一人なのだ」そう思って
いたそうです。悲しみももちろんですが、恋愛すらする気力は出なかったと
いいます。
そんな彼に寄り添ってくれた女性が、再婚した彼女でした。
彼は「奥さんのことを忘れたわけではないけれど、それでも良いと言って
くれた彼女と幸せな再婚がしたい、そう思えた」と言っていました。
”幸せ”の定義は人それぞれですが、その「幸せになりたい」という気持ちこそ
が大切なのかもしれません。
③食事にドライブ一緒にデートを楽しみたい
結婚したいと考えている54~56歳の方々に「どんなデートがしたいですか?」
と聞くと「一緒に食事をして、ドライブにでも」と答えが返ってきます。
実は同じ質問を20代の方々にしても、その答えが返ってくることが多いです。
共に食事をとりながら話をし、いろんな景色を見ながら時間を過ごし……。
一番自分の素を出せることなのかもしれません。
と、同時に恋愛をするのなら、自分の素を出せる相手と……。という思いが
あるのかもしれません。
とすれば、54~56歳の人たちもそういった基準で結婚相手を選んでいるのでしょう。
いつまでもそういった気持ちをもって恋愛をすることは、大切なことなのかもしれません。
④青春時代の気持ちそのままに
みなさんは青春時代、どのような過ごし方をしてきましたか?
そしてそのとき自分がどのような気持ちでしたか?覚えているでしょうか。
青春時代の頃のことは、誰にとっても特別なものだったと思います。
55歳の女性は今でもそのときのことを鮮明に覚えているそうです。
彼女が16歳の時、今であれば当たり前のように進学する年齢ですが、
当時は働きに出る人のほうが多かった時代、彼女もその一人でした。
彼女が思いを馳せていたのは近所の1つ年上の彼だったそうです。
1つしか変わらないのに、働いて家計を助けている彼を見て尊敬と同時に
恋愛感情も持っていました。
ただ思いを伝えることは出来ず、そのまま月日は流れ、今でも再会はできて
いないそうです。
「その恋愛を引きずっているから独身なのかしら」と彼女は笑って教えてくれました。
ただ彼女はこうとも言います。「あの青春時代、思い続けていた時の感情は
今でも覚えています。あの時のような恋愛がしたくて、この歳になっても
求め続けているのかもしれません。」
今でも彼女の原動力は、青春時代の”自分の行動力・気持ち”なのでしょう。
気持ちを持ち続けることは決してラクではありません。
風化してしまうものでもあるからです。
ですが、青春時代の気持ちを忘れずに彼女はきっとこれからまた、そういう恋愛
ができると思います。彼女自身もそう思っているそうです。
⑤未入籍婚? 同居婚? 籍の問題は
結婚する、ということは法律上、籍を入れるということになります。
本来であれば当たり前のように籍を入れ、”結婚する”ということになりますが、
54.55.56歳の人たちが結婚をしたいと考えた時に籍を入れるかどうかは、
どちらの意見も多くありました。
籍を入れたいと考えている人は
・結婚した、という形がほしい
・結婚するということは籍を入れること
という意見でした。
かたや、籍を入れなくてもいいのではと考えている人は
・籍を入れることにこだわっていない
・生涯のパートナーであることに変わりはないが手続きなど面倒
という意見でした。
興味深いのはこの「結婚したら籍をいれますか?」という質問をすると、
みなさん自分の意見を述べてくれるのですが、決まって言う言葉がありました。
「どちらをとっても、”結婚したい”その気持ちで十分だよ」と。
正直、20代、30代の結婚を夢見て……。という人には理解できないかもしれません。
私自身も最初は理解しがたい部分がありました。
ですが、「形」よりもパートナー同士の意見を尊重しながら、”ふたりで作り上げて
いく”ということに重きを置いている54.55.56歳の方の意見はとても胸に染みました。
籍を入れることにこだわりは持たなくても良いのかもしれない、そう思わせてくれました。
”自分のライフスタイルを確立しながらパートナーとも楽しめている”
そんな印象を受けた54.55.56歳の人たちの結婚は、こういった形にとらわれずに
気持ちを大切にした人たちの話を聞けたからかもしれません。
若い年代では到底出せない意見・考えも多いのが現実です。
そんな考えができるからこそ、人生のパートナーを見つける結婚ができている人が
多いのかもしれません。
恋愛や結婚に年齢は関係ありません。
前向きな54.55.56歳の人たちの考えを少し取り入れてみるとよいかもしれません。