日本人はロボット好き!ロボットに惹かれるワケ
「日本のものづくりの技術は凄い」ということを聞いたことはありませんか?
特に日本人はロボットに関する分野でも世界から注目を集めていて、「日本人はロボット好き」というイメージも持たれています。
今回は、日本人がロボットを好きな理由をご紹介します。
①ロボット好きな理由
そもそもロボットとは何なのでしょうか。
ロボットとは、人の代わりに何等かの作業を自律的に行う装置、もしくは機械のことを言います。
(出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88)
ロボットと言うと、人のような形をしているものもあれば、アニメで出てくるような大型のもの、もしくは動物の形をしたものなど色々な形が想像できます。
多くの人は、これら人型のロボットなどを普段の生活で見ることはなく、ロボットと関わることもありませんが、「日本人はロボット好き」と聞いて、違和感を持つ人はそれほどいないでしょう。
むしろ、ロボット好きなことに肯定的で、むしろ「自分もロボット好き」という人も多いはずです。
日常生活にそれほど関わりがなさそうなロボットですが、なぜ日本人はロボットを身近に感じ、ロボットに興味を持っているのでしょか。
その理由として、実は日本人はロボットにとって親しみやすい環境にあり、よくよく考えてみると実生活においてもロボットと密接な関わりがあるからです。
では、具体的にロボットが日本人にどのように関係しているのか、詳しく見ていきましょう。
②AI事業
まず、ロボット好きと言われる日本人の生活に注目してみると、私たちの生活では人が動かす機械などが多くあります。
電源を入れるだけで運転するものや、電源を入れた後、更に人による操作が必要な物などいろいろありますが、最近ではコンピューターを使ったものを目にする機会が増えてきました。
例えば、掃除ロボットです。
特にロボット好きな人でなくても、一度は聞いたことがあり、日本人にとっても馴染のあるものとなってきました。
掃除ロボットは、スイッチを入れれば掃除機が自動で動き、人の手を使わなくても部屋を自在に移動し、部屋の隅々まで掃除してくれます。
この掃除機の凄いところは、椅子など部屋の障害物を避けながら掃除できることですが、これは掃除機自信が部屋の間取りや障害物の位置を把握し、その情報を基に考えながら運転しているからです。
掃除機自らが考え行動できる理由は、AIを搭載しているところにあります。
AIは人工知能と言われ、従来のコンピューターのように事前に設定したプログラム通りに行動するだけではなく、自ら情報把握・理解・判断・行動できる点が特徴です。
これらのAIは掃除機だけではなく、自動車やスマートフォンなどにも活用されており、日本国内でのAI事業は益々注目を浴びています。
③アニメからロボットをイメージ
他にも、日本人がロボット好きである理由として考えられることがあります。
それは、幼少期からロボットに馴染があるということです。
具体的には、アニメです。
アニメには色々なジャンルがありますが、戦隊ものやSFなど幅広いジャンルでロボットが登場します。
ロボットが登場するアニメの歴史は古く、昭和初期の時代から数多くのロボットアニメが作られてきました。
当時のアニメに出てくるロボットは、空を飛ぶなど人間には無い能力を持っていたり、悪い敵を倒す正義の味方であったりと、子供だけではなく大人までも魅了する特徴がありました。
当然、そのようなロボットは現実にはなく、あくまでもファンタジーではありますが、「近い将来アニメに出てくるようなロボットが出来るかも」というように、未来への希望を感じさせる憧れの存在であったとも言えます。
このように、日本人は幼い頃からアニメを通してロボットを知り、ロボットに対して興味や憧れを抱く機会が多くあったことから、ロボットに親しみを覚え、ロボット好きな人が多いのです。
④ロボットが労動力
日本人によるロボット好きな気持ちや、ロボットへの憧れは、「将来ロボットを作りたい」「ロボットに携わる仕事に就きたい」という思いも育んできました。
このようなロボット好きな日本人の気持ちは、日本における高水準のロボット技術をもたらしており、ロボットが活躍する機会は年々増えています。
例えば産業用ロボットです。
ロボットは人の代わりに作業しますが、産業用ロボットは人間の代わりに、工場での組み立てなどの作業を行う機械装置(ロボット)のことを言います。(出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E6%A5%AD%E7%94%A8%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88)
作業内容としては、自動車や建設の場面での溶接作業、製品の組み立てなどがありますが、かつて人が作業していたことを、代わりにロボットが担っています。
ロボットが作業することによって、人員や人件費が抑えられるという利点もありますが、ロボットによる作業スピードや正確さは、場合によっては人間以上であり、ロボットが重要な労働力になっていると言っても過言ではありません。
また、これら以外でも、例えば海洋調査や危険地帯での調査など、人間では立ち入りできない場所でも、ロボットが代わりに活躍しています。
このように、ロボットは日常生活だけではなく、産業面でも活用され、人間では対応できないことも難なくこなしてしまう、貴重な存在なのです。
⑤ロボットで癒しを得る時代
日本人がロボット好きな理由として、日本人はロボットに親しみやすいとお伝えしましたが、近年はロボットに親しみ、更にロボットを好きになる機会が多くなっています。
具体的には、サービスロボットと言われるものです。
サービスロボットとは、サービス業で使われるロボットを言います。(出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88)
最近ではホテルでのチェックインや飲食店での接客を行うロボットが話題になり、また災害時に人命救助を行うロボットなどもあります。
個人の生活では、家庭用ロボットも話題です。
人型や動物型など様々な形のロボットがあり、親しみやすい形をしていることが特徴です。
更に、人が話した内容に対してレスポンスするなど、コミュニケーションを楽しむものもあります。
親しみやすい形状により可愛らしさを感じたり、会話によって人を楽しませて心をリラックスさせたりするなど、今やロボットは何かの作業をするためのものではなく、人を癒すためのものでもあるのです。
⑥ロボットとの生活
これまでご紹介してきたように、ロボットは日常生活や労働など、多くの場面で活躍し、私たちの身近にあることが分かります。
なぜここまでロボットが身近であるのかというと、繰り返しになりますが、日本人がロボット好きであることはもちろん、ロボットを好きな気持ちが原動力となり高いロボット技術が発展したことによります。
そのような技術の発展は、単なる作業だけではなく高度な技術を必要とする医療や介護の現場でも、ロボットの活躍を現実のものとしています。
特に、介護ロボットは人間の代わりに介護補助をしてくるロボットで、日本政府は2015年より介護ロボットの利用料の9割を介護保険で補助するなど、普及を促進している動きもあります。
(出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88)
コロナ過で人との接点が限られ、また人口減少、高齢化などがあり、それまでは人が担っていたものでは人員が足りずカバーできなくなってしまうという問題が生じています。
その中でロボットが人に代わり、人間と同様、もしくはそれ以上に活躍することが期待されており、ロボットは、今や日常生活に欠かせないものなのです。
ロボット好きという日本人の思いは、更なる技術の発展をもたらし、今後ますます豊かな存在を支えてくれる存在となってくれることでしょう。