結婚したい若物と変化する結婚観にみる結婚事情


                                               


結婚したい若物と変化する結婚観にみる結婚事情

晩婚化や生涯独身率の上昇で若者の結婚離れが進んでいると思われていますが、
若者の中でも結婚に対して前向きに考えている人はいるのです。

しかし、そんな若者の結婚観は今までの結婚観と少し違うといわれています。
そこで、結婚したい若者の結婚観について詳しく見てみましょう。

①若者とは何歳?

若者というのは行政や政府では40歳未満だったり30代の年齢の人を
指す言葉だといわれています。

一般社会では社会人になって3年目までは若者だと思うという意見があるように
25歳ほどまでだと考えられています。

成人を迎えるまでが若者であるまたは社会人になると若者だとは考えづらいため、
大学生までが若者であるという意見もありますが、

今回の結婚したい若者の結婚観をお話するにあたって
25歳までを若者だと定義してお話します。

②今どきの若者の結婚観

結婚したい若者の結婚観は、今までの結婚観とは少し違っています。
今までは親のためや一人前になるために家庭を持つという周囲や建前のために
結婚を選ぶこともありました。

ですが結婚したい若者は周囲の人のためではなく自分とパートナーのために
結婚を選ぶため、建前もなくかなり現実的な結婚観を持っている人が多くいます。

また自分とパートナーがお互いにやりたいことをやれるようにと考えるため
結婚をしても束縛しない、
あまり干渉しないなど制約を作りたがらないことも特徴です。

制約を作らないために子どもを作らなかったり独身の時と変わらず
2人とも仕事を続けていくこともあるでしょう。

今までの結婚観は一人前になって親に孫の顔を見せてあげるために
子どもを作るという考え方もありましたし、女性は家庭に入って夫を支えて

男性は働いて家庭を守るという位置づけが決まっていることが多かったので
結婚したい若者の考え方が今までと比べて変わってきていることはわかるでしょう。

③何歳で結婚するのがよい?

結婚したい若者は結婚したいという意思はあっても結婚することで
2人にとってメリットがないと結婚に踏み込みません。

また結婚することのメリットというのも建前や周囲の目を気にするということではなく、
2人にとってのメリットですから結婚をすることで経済的に安定したり

遠距離恋愛から一緒に住めるようになったり念願だった子どもができたりと
2人にとってはっきりとしたメリットでないといけません。

ですから、若者というのは25歳ほどまでだといわれていますが
実際に結婚したい若者が結婚できるのは25歳以降になりやすいといえるでしょう。

仕事に慣れて収入も安定し貯金も貯まり、プライベートに目を向ける余裕も
できてきた頃です。

④結婚したい若者

結婚したい若者は少なくなっているといわれていますが、
愛する人と一緒にずっといたいと考える若者は多くいます。

しかしその形が結婚だけではないのが若者の考え方なのです。
一緒にいるなら同棲でかまいませんし、程よい距離を持ちながら
順調に交際を続けるなら別々の家に住んで長く交際すればいいのです。

交際している相手とずっと一緒にいたいと思う若者はいますが、
結婚だけが一緒にいる方法だとは思っていないため結婚を選ばない若者もいるのです。

また、非正規社員だったり仕事環境が悪いなど結婚をしたくても
経済的に余裕がなかったり仕事が安定しないなどの理由で結婚に踏み込めない
若者もいます。

正規雇用や終身雇用の概念がほとんどなくなり雇う側も雇われる側も
いらなくなったら切り捨てる、状況が悪くなったら辞めるということが定着しています。

そんな安定しない収入では結婚をしても破綻してしまうことが目に見えているため、
結婚したい若者がいても結婚に踏み出せないこともあるのです。

➄結婚よりも仕事したい若者

結婚したい若者は結婚後もお互いに働くことを望んでいることが多いです。
仕事をすることで家庭以外で自分のコミュニティが築けるということもありますし、
経済的にも仕事を続けなければいけないということもあります。

女性の社会進出も浸透してきて産休育休からの復帰や、
男性の育休も取り入れられてきたので働き方を変える必要がなくなってきたことも
要因です。

また女性は今までは家庭に入るものとされ専業主婦は一種のステータスと
なっていましたが、今ではキャリアウーマンという言葉もあるように
男性と肩を並べて働く女性や管理職を任される女性が多数います。

そんな女性にとっては結婚をしたとしても仕事を辞めて今まで積み重ねてきたキャリアを
なくすよりも、家庭と仕事の両方を残して今までと変わらず働きたいと思うでしょう。

男性も仕事さえしていればいいという時代は終わり、
料理や掃除が得意な家事のできる男性の人気が高まっています。

自分のことは自分でできて妻に家庭を助けてもらわなくても大丈夫だという男性が
多くなり、家事が分担できるようになっていることも女性が家庭に入る必要が
なくなったことの表れだといえるでしょう。

⑥子供もほしい結婚したい若者

結婚したい若者といっても子どもが欲しいとはそこまで望んでいない場合もあります。
経済的な面で子どもを養えるのか不安を感じていたり、
2人の生活で満足していて子どもを必要としていない考えがあるからです。

ですが反対に子どもが欲しくても経済的に無理があったり、
結婚をしても仕事を続けたいから子どもを作れないという
子どもがほしいのに作れないという状況もあります。

どんなに産休育休が導入され女性の社会進出が一般的になっても浸透していなかったり、
企業によって理解度に差があるのも現実なのです。

⑦家庭が欲しい結婚したい若者

結婚したい若者にとってメリットがなければ、
それほど家庭を持つことに重きを置いている若者はいないでしょう。

若者は現実的な考え方を持ち、夢を見たり理想を描くことは少ないのです。
ですから家庭を持つことが憧れで家族と一緒に一軒家に住むことが
夢だったというような若者はほとんどいません。

家庭を持つ、結婚をすることで得られるメリットがなければ
家庭を持つという選択肢を選ぶこともないでしょう。

愛する人と一緒にずっといたいと思うことは誰もが感じることですが、
結婚したい若者が実際に結婚できることは少なくなってきています。

それは若者の結婚観が今までの結婚観とは変わってきていることもあげられますし、
社会的・経済的に結婚がしづらい状況ということもあるのです。

時代の変化に合わせた結婚への認識が今必要なのかもしれません。