恋愛の相手に求めるものはプロセスを楽しむこと
恋愛に必要なお相手の要素は、人それぞれ違います。
恋愛体質で常に恋人が傍に居ないと精神的に安定しないタイプは、頻繁に会ってくれる
同じ恋愛体質の男性が欲求を満たしてくれやすいでしょう。
共に目標に向かう「同士」としてのパートナーを望む人は、ベタベタした関係は好まず、
互いの目標や目指している道を尊重し合い、タイミングが合えば会いましょう、という
スタンスや距離感が心地良いでしょう。
また、目標や目指しているものなど無く、平凡に毎日を楽しく無事に過ごしたいという人
には、お互いの同性の友人や同僚などとの付き合いも認め合い、肝心な時だけ自分達の関
係を優先出来るような間柄が、無理なく続く関係かも知れません。
また、メンタル面では、恋愛にスリルやドキドキ感を求め、いつも高揚していたい人と、
ドキドキやヒリヒリな感情を苦手とし、少しくらい退屈でも、安心して付き合える相手が
良いと思う人もいます。
自分の生活や恋愛に何を望むのかで、おのずとお相手に対して求めるものやタイプが変わ
っていきます。そもそも、結婚と違って恋愛は自由で楽しくなくては意味が有りません。
互いに心地良く良好な関係を築ける相手が、貴方にとって恋愛にふさわしい相手への必要
な要素となるのでしょう。
では、恋愛の相手としてNGなタイプというのはどのような人でしょうか?
浮気性の男性・お金にルーズな男性・暴力をふるう男性・働かない男性・駄目だしの多い
男性・嫉妬心の強い男性……。
一般的には、このような要素を持った男性という事になるかと思うのですが、実際にはこ
れらの要素を一つも持ち合わせていない男性は、意外と少ないものです。
敢えていうなら、浮気したって、借金してたって、時々暴力振るったって、ニートだって、
文句ばっかり言ってたって、束縛されたって、貴方がその人といて、楽しく幸せでいられ
ると感じるならば何の問題も有りません。
その人は、貴方の恋愛にふさわしい相手です。
問題なのは、それらの要素によって、疲れてしまったり、経済的な損害を被ったり、体や
精神の自由を奪われたり傷つけられたりして、貴方が貴方らしい生活を送るのが困難にな
ってしまった場合です。
その場合は、このような相手とは一刻も早く別れた方がよいでしょう。恋愛は自分を駄目
にするものでも、苦しめるものでもなく、恋愛することによって輝き幸せにするものだからです。
ところで、話は戻りますが、完璧な男性はいないのですから、何を許せて何が許せない
のか、相手から与えられたいものは何なのか、相手に与えたいものは何なのかなどを、
整理することが大切です。
世の中には、浮気を浮気として許せる心の広い肝の据わった女性がいます。ふつうはよく
解らない感覚の一つですが、遊びなら許せる、最後に帰ってくるなら許せる、本当に愛し
ているから許せる……。と言う事らしいです。
経済面でも、女医さんなどご自身が高所得者で有り、男性に奢って貰おうだとか、養って
貰おうなんて考えていない女性もいます。
むしろ魅力的な男性だったら経済的に支えてあげても良いと思っているようです。また、
嫉妬からくる強い束縛に、彼からの愛情を感じ幸せだと思っている女性も少なく有りません。
それが、いわゆる相性というものなのでしょう。
【類似性と補完性の関係】
恋愛相手との相性には類似と補完の関係の二種類が有ります。どういったものか見てみましょう。
類似性カップル
類似とは、似たもの同士で、食べ物の好みや、音楽の趣味、物事に対する感想や
意見などが同じ又は近いもの同士で、無理なく自然に仲良く出来ます。
欠点としては、同じ事に落ち込み、同じ事柄に弱い為、良い時は倍ですが、凹みも
倍と言う事になります。
補完性カップル
一方、補完とは、本来正反対の気質を持つ事が多く、いわゆる凸凹カップルです。
互いに無いものを持っているからこそ、補い合え、魅かれ合う関係です。
こちらは、互いに凹むところが違いますから、片方の凹みは片方のままで、良い方
に働くと、相手のひょうひょうとした姿に凹みが半減したりします。
逆に楽しい時は相手のクールな姿に楽しさが半減したりもします。
類似と補完の関係、恋愛の相手にはどちらが良いかは、相性によるでしょう。
カップルには、凸凹カップルの方が多いような気がしています。理解出来る部分も
有るけれど、全く理解できない部分が多い相手との恋愛は、喧嘩が多く、時に疲れます。
けれど、その喧嘩の中で、自分とは違う性質の人を理解しよう、違う考えや感性の
持ち主で有る二人が、互いを受け入れ合おう、認め合おうと努力する事によって、
人としての幅が広がっていきます。
凸凹カップルの恋愛は、互いをより成長させる事が出来るという事かも知れません。
また、似たもの同士は、安定感のある平和なカップルが多いですが、本当に楽しいん
だろうか?と思うような穏やか過ぎるカップルがいたり、逆に事件にならないだろうか?
と心配するくらい過激なカップルがいたりします。
自分はどんな関係を築きたいのか、類似と補完のどちらが、楽しく自由で長く続けら
れるのかを考えて、恋愛の相手を探すのが良いかも知れません。
そして、その関係を大事に育て、恋愛から結婚へ結びつけていきましょう。
恋愛を大事に育てるというのは=積み重ねるという事です。二人の在り方を、一緒に
作っていく為の積み重ねです。それは付き合い始めた日から、コツコツと始まります。
この積み重ねなくして恋愛の相手=結婚はあり得ません。
そのためには、先ず、知ることから始めて下さい。よく相手を観察し、何故こんなこと
をするのだろう?言うのだろう?と疑問が湧いたら、きちんと聞いて確認して下さい。
疑問を推測で解決してしまうのは、間違いの元です。こうなんだろうな~と言う推測は、
確認しないままでは、永久に推測となります。
間違った積み重ねをしても意味がないのです。焦らずゆっくりでいいので、ひとつずつ
積み重ねて下さい。
積み重ねの先に、互いが唯一の理解者となりえた時、恋愛の相手のいない生活はもはや
考えられなくなります。
恋愛は恋愛と割り切るのもよいですが、何か有る度にひとつずつ、同じ時間を過ごす度に
ひとつずつ「積み重ねる」……。そんなプロセスを楽しむのも、恋愛の醍醐味ではないでしょうか?