恋愛はだれでも臆病に 心の葛藤を生かす4つの方法
恋愛とは臆病な自分の心との闘いでもあります。
どんなに恋愛経験が豊富になろうとも、臆病な心は常にどこかに隠れているものです。
恋愛で臆病な心は前に進むことをためらわせてしまうこともあります。
そんなネガティブな心と、どう向き合っていけばよいのでしょうか。
順を追って考えていきましょう。
① 恋愛の不安のもとを考える
生きることとは、経験を積み重ねることと同じです。
大人になるにつれて、恋愛だけでなく仕事や学業で、人は様々な経験を積み重ねます。
経験にはいろいろ種類があります。
生活をする知恵につながるもの、仕事や学業などに生かせるもの、趣味などを
通じて人生を豊かにするものなどです。
それらの多くは「失敗・成功」というカテゴリーに分けられて、頭の中に蓄積
されていくのです。成功経験は、そのまま自信につながっていきます。
成功すれば気分が良かったり、安全が確保されたりするために、脳が
「成功=安心」と解釈していくのです。
一方で失敗した経験は、脳の中で真逆の解釈となります。
「失敗=不安」となり、それを恐れるようになります。
とても原始的な反応なのですが、人は何かを失敗すると、時に身に危険がおよぶ
可能性があると考えるようになるのです。
それが不安や臆病な心を生み出していくのです。
同じように、恋愛でも臆病という感情を生み出します。
② 心の葛藤がブレーキをかける
失敗をした経験が蓄積されると、同じような状況になったときに漠然と不安
を感じるようになるのです。
そうやって「今度も失敗したらどうしよう」と考えてしまい、行動を起こす前から
不安を感じて動き出せなくなることがあります。
恋愛においても同じことが起こります。
恋愛においてふられたことが無い人は、思いを告げることをためらわないでしょう。
成功経験が自信を生み出す一方で、失敗が無いために不安はありません。
それゆえに恋愛に対して臆病という言葉とは縁遠い気持ちでいられます。
しかし、そんな人は現実世界にはほとんど存在しないと言っていいでしょう。
どんなに見た目が良くて仕事や学業でいい成績を修めているとしても、
恋愛は相手が確実に同じ気持ちになってくれるとは限りません。
恋愛は自分以外の人の心が動かなくては成功しないものです。
多くの人が分かっている通り、人の心を動かすのは簡単ではありません。
ですから、恋愛においては誰でも多かれ少なかれ、心に葛藤を抱えているのです。
恋愛においての失敗とは、他ならず相手に嫌われてしまうことです。
経験を積み重ねた大人は、行動を起こす前に未来(=結果)を予測することが
できるようになっています。
その能力のおかげで、悲しい未来と嬉しい未来の両方を想像できてしまうのです。
これが葛藤です。
どちらの未来も行動をしなくては手に入らないものです。
それが分かっているからこそ、心に葛藤が生まれて恋愛に臆病になってしまうのです。
③ 心を解放させると素直になれる
臆病な心は誰にでも存在します。そういった心を抱えていても、仕事や学業では
それを冷静に見つめて乗り越えてきた方も多いと思います。
しかし、恋愛は人から冷静さを奪ってしまうものです。
“失敗したらどうしよう。”という気持ちを冷静に見つめることができなくなってしまうのです。
それゆえに、なぜ臆病になっているのか?
その原因がわからなくなってしまいます。
頭ではわかっているのに、心がついていかない。
そういった状況になってしまう人も多いのではないでしょうか。
漠然とした悩みは、とても不安で怖いものです。
大人になったのに、恋愛になると心のコントロールができないことを密かに悩んで
いる人もいます。
しかし、本来恋愛とは心の動きを楽しむものなのです。
恋愛において臆病な心と上手く付き合っていくには、まず心を開放させてみてください。
心を開放するとは、「自分の心に素直になる」ということです。
もちろん、子どものように「自分は○○さんが好きなんだ。」と友人に話して
まわる必要はありません。
自分にだけ、自分の心を素直に見せるのです。
文字を書くのが好きな人は、その気持ちを文字に起こしてみるもの良い方法です。
音楽に興味がある人は、一人でカラオケに行って、自分の気持ちを代弁して
くれている歌を歌うのも良いと思います。
旅行が好きな人は、旅先の有名なお寺などに早朝に参詣して、静かな時間帯に
自分の心を見つめ直してみるのも良いと思います。
他人に見せるためではなく、自分のために心を開放してみてください。
そうすることで、自分が何に対して臆病になっているのかがはっきり見えてくるでしょう。
そうすれば、心の動きが分かり、恋愛で臆病にならず恋愛が楽しくなってくる
のではないでしょうか。
④ 物事を否定しない考え方をもつ
心を開放するにあたって、とても大切なことがあります。
それは「否定しない考え方」です。
自分の考えを認めて受け入れることはとても勇気が要るものです。
しかし、自分を本当に認めてあげられるのは、ほかならぬ自分だけであることも事実です。
「自分を認める」というのは、必ずしもポジティブである必要はありません。
恋愛で思いを伝えていいか悩んでいる心や、デートのお誘いが失敗して落ち込んで
しまったこと、思いを寄せる相手と話がはずんでうれしい心、相手のためになる
ことが出来たという満ち足りた気持ちなど、良いことも悪いこともすべていろいろです。
それらを全て、そのままで受け入れてみてください。
心の動きが多ければ多いほど、浮き沈みがあって疲れてしまうかもしれません。
しかし、それは恋愛をしている時期だからこそ味わえるものなのです。
大人になっても、心は揺れ動くものです。
恋愛をしているとき、誰でも小さな出来事で喜んだり悲しくなったりするものです。
臆病な心は誰にでもあるのです。
そして、心の動きが豊かな人ほど、一緒にいて刺激があり、楽しく感じることが
多くはありませんか?
心がよく動く人は、周りからも魅力的にみられるようになるのです。
自分の心を正しく受け入れることで、恋愛の相手の気持ちにも敏感になり、
その気持ちに共感することもできるようになります。
そうやって作り上げる恋愛関係は、きっとうまくいくことでしょう。
恋愛における臆病な心とうまく付き合っていくことは、恋愛においてとても
大切なことなのです。