恋の理想と現実 恋人に期待しないと思う理由6つ
恋人が出来るととにかく嬉しく、自分の良いところばかりを見せたい時期が来ます。
ですがその後に来るのは幻想とは違う現実です。
恋人に期待しないと思ってしまう理由はどんなものがあるのか疑問です。
①思うようにはならない相手
好きになれる人と出会い、恋人同士になってからある一定の期間が過ぎると、
良いことばかりはもう見せられず、お互いの本質が見えてきます。
その人に抱いていた幻想や希望を、壊されると感じる人も少なくないかもしれ
ません。
恋人に期待しない、と最終的に割り切ってしまう前に何か考え方を変える方法
はないものなのか、疑問を持ちます。
恋人と思うようにならない時はどうすればいいのかと考えると
それは「恋人は自分と違う人間」であるという、ごく当たり前なことを再確認する
より他ありません。
自分が世界で一人だけの存在であるように、恋人も世界でたった一人のその人
なのです。
生まれた所やその環境、育ってきた環境がそれぞれ別なのだから性格やこだわり、
「ここだけは譲れない」という感情がどんなふうに働くのかは本当に解らない
ものです。
恋人が自分の思うようになってくれないというのは、自分がある程度相手を独占
しているという自信からくるものではないかと推測します。
例えば付き合い初めには、恋人が友達と遊びに行くと聞いても、やはり口うるさく
束縛して嫌われるのが怖いという思いから何も言えなかったということも多いと
考えます。
ところが、三か月・半年・一年・・・という風に時が過ぎていくにあたり、
もうこの人は自分のものというような自信とプライドから、口うるさく束縛し
てもいい、恋人を思うとおりにしたいという自分の欲求が勝ってしまうのです。
恋人も一人の人間であり、個の自由があります。
思うようにはならないのがあたりまえであると再確認できる関係性が、居心地
のいい恋人同士の関係であると言えます。
②相手に求めることばかりはうまくいかない
好きな人と恋人同士になれば、その相手に求めることばかりになってしまうのも
当然なのかもしれません。
好きであれば、今まで一人で楽しんでいた趣味や物をその人にも共有してほしい、
自分をもっと知ってほしいし、恋人をもっと知りたいという思いが湧いてきます。
また、それが恋の根源に誰しもあるのではないかと推察します。
もっと~してほしい。という思い自体が欲求であり、恋の根源だとするならば
求めることから恋ははじまるのかもしれません。
でも恋人関係になってから、自分からの発信がほとんどの欲求はさみしい関係に
なります。
自分ばかりが相手に求めることばかりになってしまう毎日は非常にストレスが
たまるものです。
求めあって恋人同士になったのにも関わらず、自分が相手にこうしてほしいこう
あってほしいと求め続け相手からは何も求められることがない日々を送ることは、
つらいことです。
相手はもう自分に対して愛情がなくなってしまったのでは、と考えてしまい、
そこでもっと自分の気持ちを口に出して言ってほしい、というような欲求がま
た一つ増えてしまうのです。
ここで考えてみることが大切です。
相手に求めたものを、自分は持っているのだろうか、
相手にこうしてほしいと望んだ時、自分の行動はどうだっただろうか、という
ふうにひとつずつゆっくり丁寧に考え、次の言動をしてみるのです。
恋は鏡、という説もあります。
恋人が、自分の求めるものを満たしてくれないのなら、
自分は、恋人の求める自分になれているのかを今一度考えてみてはと提案しま
す。
③恋人に期待して裏切られる
人に対して何か期待して裏切られる、そんな経験をしたことがある人は
ないという人より多いのではないかと推測します。
その相手が恋人のみならず、友達や家族にも何か期待してその通りにならなかった、
結果、裏切られたと感じることがあったかもしれません。
例えば女性でしたら、彼は何があっても自分だけを好きだと言ってくれたにも
関わらず、他に女性と連絡を取っていたなどという場合、
彼は私だけと言ったからこれからのことも期待していたのに、裏切られた。と、
思ってしまうことがあるという例をよく見聞きします。
その彼と実際に連絡を取っていた女性が彼の昔からの友人だったり、誤解だと
してももうその時の彼女の耳には何も届かないとこが多いのです。
人は一度「裏切られた」という思いを持ってしまうと、そこから抜け出せる事
はなかなか難しいものなのです。
④期待した分相手を責める関係
期待した相手に裏切られたと思うと、当然期待した自分ではなく相手を責める
のが感情というものです。
期待したのにひどい形で裏切られたと思ってしまうと、よほどの器の持ち主で
ない場合、ほとんどが絶対に相手が悪いからだという思いから、相手を責めます。
精神的な期待、肉体的な期待、金銭の絡んだものになると、裏切りはどこから
が犯罪なのかさえ解らないものです。
期待した相手を責めるのも当然である場合が多いのです。
でも一度振り返ってみるのもいいかもしれません。
自分が相手に過度な期待を持って接していなかったかどうかということも含め
責めて当然なほどの期待の裏切り方を本当に相手はしたのかということです。
恋人に期待をするというのは当然の感情ではあると考えますが、それが度を越えた、
「期待の押し付け」にはなっていなかったかということです。
⑤二人の関係が常に物足りない
恋人と一緒にいるだけであんなにも充実した毎日であったのに、最近は何か
常に物足りない、と感じている人も多いかもしれません。
理想的な恋人関係というのは一説ですが
「一人でいるくらいに気楽で、一人でいるより楽しいもの」とも言われています。
ですが、これでは二人でいても一人でいるより寂しいような虚しいような
そんな物足りなさを常に感じながら、恋人と関係を続けていくのはしんどい
ものではないかと推察します。
でも常に物足りない、という気持ちが芽生えた今は恋人との関係を見直す
一つのチャンスであるかもしれないのです。
まず、なぜ自分は相手に対して物足りなさを感じるのかを考えてみます。
相手の何が、どのようなところが物足りないのか、それをどうしてほしいのか
と自分の中で分析してみることが大切です。
ここでも、相手に過度な期待や幻想を押し付けていないかどうか
ないものねだりを延々繰り返してはいないかと自分の事も分析してみるのです。
そうすると、相手が一人の人間で自分も一人の人間である、つまりは「個」の
大切さ、出会えた奇跡に気づき相手を見直すこと・自分を見直すことが出来る
ようになってくるかもしれません。
そのときにまだ「常に物足りない」と言えるのかが疑問です。
⑥自分が好きと思うばかりが辛い
恋愛をしている最中に、自分が好きと思うばかりで相手は本当に自分の事を
好きでいてくれているのだろうか、またどのくらい好きでいてくれているのだ
ろうか、と不安になってしまうのは珍しいことではありません。
相手を好きになればなるほど自分が好きと思うばかり、と落ち込んでしまいが
ちですが、この世の中に
「好き」の気持ちを量れる天秤は存在しません。
恋愛中はみんな不安な気持ちを抱え、自分の事を好きでいてくれるならこれを
してほしいというようなリクエストをしてしまいプレゼントをねだってみたり、
どこかに連れて行ってと頼んでみたりしながら相手にとっての自分の価値、
つまり「好き」の量を具現化したがるのですが、
これでは一番最初の、ただ好きだから一緒に何かしたい、という恋愛の本質か
ら離れている行動です。
自分が好きと思うばかり、とため息をつく前に本当に相手は自分をそんなにも
ぞんざいに扱っているのか大切にはしてくれていないか振り返ってみるといい
かもしれません。
相手ももしかしたら「自分が好きと思うばかり」とどこかでため息をついてい
るかも知れません。
恋をしているからこその不安や嫉妬で自分自身を見失わないようにしてください。
「恋は鏡」、自分がした言動に相手も触発されることが多いのです。また
その不安や嫉妬も相手にうつることがあるのかもしれません。