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お見合い

「お見合いナイナイ」出会いと恋愛の進行度合い

「お見合いナイナイ」出会いと恋愛の進行度合い

一時期「お見合い」というと、
「やらされている感」
「あまり出会いがお見合いだと言いたくない」などあまり良い印象ではなく、
「ナイナイ」=ありえない、と思う人が多かったようです。

ですが今では「お見合い」も「出会いの一つ」としてとらえる人が多く、
進んでお見合いをする人も増えてきました。

ですが、「お見合い」をするのにある事情を抱えた人も多くなってきたのだとか。
出会いの一つとしてお見合いを選んだ人からするとその事情に驚き、
またナイナイと思うきっかけになってしまうそうです。

お見合いは本当に「ナイナイ」と思うものなのでしょうか?
お見合い話が来ている方はぜひ読んでから考えてみてください。

①嫁不足

まずお見合いを希望する大きな要因の一つとして、
「嫁不足」が深刻化しているところがあります。
嫁不足がどういったものなのか、想像しにくいかもしれません。

恋愛をする上で「出会いがない」という話は聞いたことあっても
「嫁不足」というのはなかなか聞いたことがないでしょう。

では嫁不足になっているところには、どんな事情があるのでしょうか。

②農家の嫁不足

今農家では深刻な人手不足に陥っています。
農家を継ぐ人=後継者がいなかったり、農業を辞めてしまう人も多いのです。
もちろん、普通のサラリーマンから農業へ転職し、
農家として生活する人もいます。

ですがそれはほんの一握り。
圧倒的にやめてしまう数のほうが多いのです。

と、同時に農家のお嫁さん不足でもあります。
農家ではお嫁さんも必然と農業を手伝うことになるでしょう。

すると「農家の嫁=農業は荷が重い」
「自分に農業はできない」=ナイナイと農家の人だというだけで
敬遠されてしまうのだとか。

すると、農家での嫁不足が進み、結婚できないなら、
と農業自体辞めてしまう人も多くいるそうです。

③漁業の嫁不足

農家と同じような理由ですが、漁業だと漁業だからこその苦労もあるのだとか。
漁業の種類にもよるそうですが、長期で船で出かけ、
家に戻ってこれないこともあります。

その為女性=お嫁さんからするとその状況に耐えられず、
農家と同じように「漁業」ならナイナイと言われてしまうのだとか。

同じ状況で生まれ育ったのなら別ですが、
そうではないとなかなか漁業のお嫁さんになる決意をするのは難しいようです。

実際に漁業を営んでいる方と結婚した女性の話では
「都会との差が激しくて驚いた」
「生活スタイルが何もかも違う」
「子供ができてから特に大変」
という声も。

ただ、「漁業のお嫁さん、ということで周りにとてもよくしてもらっている」と、
漁業つながりや地域のつながりがとても良く、
その方たちにとても助けられている、とも言っていました。

都会では人とのつながりを意識しずらいかもしれませんが、
こういう職業のお嫁さんならではの魅力でもあるかもしれません。

④離島の嫁不足

都会から離れて生活することにあこがれを持つ人が増え、
実際に離島に移り住む人も多くなってきたそうです。

そこでお嫁さんを探すとなると大変なもの。
かといってお嫁さんを見つけてから離党へ移動する、
というのもなかなか簡単には受け入られないかもしれません。

同じような憧れをもち、生活スタイルを共にできれば一番良いでしょうが、
なかなかそういう人にはめぐりあえないそうです。

このように、様々な理由があるがゆえに出会いを待つだけではなく
「お見合い」という形でお嫁さんを探すそうです。

ただ、探すとはいってもどのようにして探すのでしょうか。
またお見合いから始まった恋愛はどうなるのでしょうか。

⑤市町村と連携した対策

農家や漁業の人、離島で暮らしたい人がお見合いをする場合、
市町村と連携してお見合いを開催しているところがあります。

嫁不足は、町にとっても深刻な問題。
人口が減ればそれだけ活気も減ってしまい、様々なところに影響がでるのです。

ですので、市町村全体でお見合いを開催し、
大々的にお嫁さん募集をしています。

⑥交際はどうやって進めるの

もしそのような広告などみつけた場合、どうすれば良いのでしょうか。
まずはお見合いに申し込むところからスタートします。

とはいっても、特別違うところはありません。
気になる人、お付き合いを続けてみたい人がいたら交際をしていくだけです。

この場合、普通のお見合いと違い、
「職業がわかって」いたり、
「目的(離島で暮らしたい)」などがわかっている為、

自分のライフスタイルを想像しながら
お見合いができるのが大きな利点だといえるでしょう。

もちろん「人」との付き合いですから
「合う合わない」はゆっくり判断していくべきですが、
職業も、その人が目指すライフスタイルも、
お付き合いや結婚にはとても重要なこと。

その目的がしっかりしているお見合いは、
一歩先に進んだ状態からのスタートができるといえるでしょう。

⑦結婚したカップルのその後

では実際に結婚したカップルはいるのでしょうか。
実は先ほどの漁業の方と結婚した女性は、

ある町全体が行っていた(といっても小さな町ですが)お見合いで、
ご主人と知り合ったそうです。

もともと漁業に関心があった女性は、
都会で仕事をしていましたが、
都会の男性とはあまりうまくいかなかったそうです。

そこで思い切って漁業を仕事としている人の
お見合いを探してみることにしました。

しかし、自分で希望したものの第一印象は「ナイナイ」。

漁業の人ではありましたが、毎日朝から仕事へ行き、
仕事が終われば近所・仲間と酒盛り、
ライフスタイルのあまりの違いに圧倒されたそうです。

ただ、都会へ戻っても良い出会いを見込めなかった女性は
あきらめの状態でお見合い後、
唯一その中で好印象だった人と連絡をとっていたそうです。
(それでも心の中ではナイナイと思っていたそうですが・・・)。

連絡をとって何度か会ううちにナイナイと思っていた気持ちはどこへやら、
彼のやさしさや不器用ながらも想ってくれるとこに惹かれ、
お見合いから1年後結婚したそうです。

⑧出会いはどうであれ素敵な恋愛

生活スタイルが違うところへ飛び込んだので、
結婚してからも「ナイナイ」と思うことは多々あったのだとか。

それでも周りの協力や、ご主人の優しさに助けられて今でも幸せに暮らしています。
彼女は「ナイナイと思っていたところから、
まさかこうなるとお見合いをしたときは思ってもみなかった。」と言っていました。

ただ「漁業」という仕事や
「お見合い」ということにくくられることなく、
「一つの出会い」として考えたお見合いは、最初こそ「ナイナイ」と思っていたものの、
素敵な恋愛へと発展させることができたのです。

つまりは「お見合い」やその人の背景は関係なく、
「人として」惹かれるものがあれば、
どういった出会いかは関係ないということでしょう。

目先や、自分の第一印象だけで判断するのではなく、
もう一歩踏み出してみると、
そのお見合いは素敵な恋愛へと変わるかもしれません。