結婚生活がすれ違いで悩んでいる人の為の解決法
結婚生活がすれ違っている人はどんな人?すれ違ってしまう理由と、それによって
起こる夫婦の問題を紹介します。
① 時間が不規則であえない生活
結婚生活がすれ違っている人の中には、時間が不規則で会えないという理由があります。
特に近年は共働き夫婦が増えており、平成29年を見てみると、妻が専業主婦である世帯数
は641万世帯、共働き世帯は1,188万世帯と圧倒的に共働き世帯が多い状況です。
(男女共同参画局 平成30年版「男女共同参画白書(概要版)」)
実際、夫は外で働き、妻は家庭を守るべきであるという考えを持つ人は少なくなり、夫も
妻も外で働く事がスタンダードになっています。
夫婦ともに共働きであるという家庭では、例えば朝7時過ぎに出社、夜20時に帰宅という
サイクルの場合、1日24時間の中で夫婦が共有出来る時間は単純に11時間です。
この時間の中で家事や睡眠の時間も必要になるので、夫婦が顔を合わせて会話出来る時間
というのはほんの数時間である事が分かります。
例え夫婦の活動時間が同じであっても顔を合わせる時間はわずかです。お互いの勤務時間
が異なったり、時間が不規則であったりする場合は、更に共有時間が少なくなると言えます。
結婚生活がすれ違っている人は、夫婦で一緒に過ごす時間が少ない事が原因となり、会話
が少ないと悩む人が多いのです。
② 会話がかみ合わないのはどうして?
夫婦が共に過ごす時間が少ない事が、会話の少なさに繋がるとお伝えしましたが、結婚生
活がすれ違っている人の中には、会話が少ないうえに、会話がかみ合わないという人もいます。
夫婦ですので一定期間のお付き合いをして結婚に至っているのに、なぜ会話がかみ合わな
くなってしまうのか。
それは、相手への思いやりが無くなってしまった事が理由の1つです。
例えば初対面で会った人と会話する時、自分が話した事に対して相手がどんな反応をする
のか、またその反応を見て話題を続けたり変えたりと、相手との会話を楽しむための気遣
いをするものです。
当然、夫婦であっても初めは初対面であったわけですから、お互いにその思いやりを持っ
て接していたはずですが、長年一緒に過ごすうちに相手の反応を無視した会話をしてしま
うようになります。
これは、決して相手をないがしろにしているのではなく、日々の生活に追われて相手を思
いやる余裕がなくなっているのです。
朝から晩まで仕事を頑張り、クタクタになって帰宅すると、それまでの仕事モードから解
放され家ではリラックスします。
自分の体と心を休める事を優先していますので、そのような状態では相手へ気遣う余裕が
なくなり、無意識のうちに相手を思いやっていない会話をしてしまうのです。
結婚生活がすれ違っている人は、会話がかみ合わない時に、相手を責めてしまう人もいる
かもしれませんが、自分に心の余裕はあるか少し立ち止まって考えてみてください。
③ お互いに感謝の言葉がない生活
結婚生活がすれ違っている人は、相手へ感謝の言葉を口にしているでしょうか。改めて振
り返るとしばらく言っていないという人も多いはずです。
結婚前は相手が何かしてくれる度に嬉しくなり、ありがとうと伝えていたのに、なぜ結婚
すると変わってしまうのか。それは、相手の言動が当たり前だと思ってしまうからです。
例えば相手が料理を作ってくれたり掃除をしてくれたりした時に、ありがとうと伝えてい
るでしょうか? 共働き夫婦が増えている中で、家事を分担している夫婦は多いです。
家事を分担制にしているからと言って、相手がその家事を担当する事を当たり前だと思っ
てはいけません。
ご飯が食べられる事も、綺麗に洗濯された服を着られる事も、誰かが貴重な時間を割いて
家事をしているからだという事を忘れてはいけません。
結婚生活がすれ違っている人は、相手がしてくれる事を当然だと思ってはいけないのです。
相手がいるからこそ、この生活が成り立っているのだという事を認識しておく必要があり
ます。
④ 何もかもから逃げてしまっている生活
ここまで、結婚生活がすれ違っている人の原因をお伝えしてきましたが、これらの問題に
きちんと向き合っている人は少ないようです。
日々働き通しなのでそんな時間はない、と思う人もいるかもしれませんが、すれ違いの原
因が分かっている人は、ぜひ問題に向き合ってみてください。
仕事でも、何かの問題が発生した時にはその原因が何なのか、そして解決するためには
どうすればよいか問題に向き合うはずです。
これは夫婦生活にも当てはまり、問題に向き合う事なくして解決はあり得ません。
結婚生活がすれ違っている人は、つい相手にその責任を転嫁してイライラし、不満を抱い
てしまいがちですが、自分に解決出来る事は本当にないのでしょうか。
仕事とプライベートの両立を図る事は、とても忙しく大変な事ですが、それは相手もきっ
と同じです。
ネガティブな気持ちになった時には、なぜそのような気持ちになるのか、自分の中で解決
できる事はないかを考えます。
自分で解決できる事を解決した結果、相手に改善を求める場合には、きちんと相手と話し
合う事も必要です。
時間が無いからという事を理由に問題から逃げる事なく、その問題を解決する努力をしましょう。
⑤ セックスレスな結婚生活
結婚生活がすれ違っている人が、必ずと言っていいほど直面する問題はセックスレス
です。
夫婦間でコミュニケーションが取れていて、お互いに思いやる気持ちがある夫婦であれ
ば、セックスレスという問題は生まれません。
一緒にいる時間が少ない事から会話が減ってかみ合わなくなったり、相手への感謝の気
持ちを忘れてしまったりという状況になり、それを放置していると、いつまでも夫婦の
溝は埋まらず、相手への愛情は徐々に無くなります。
また、そもそも2人で一緒にいる時間が少ないので、セックスをする時間も無く、仕事
で疲れているのでそんな気持ちにもなれないという人も多くいます。
共働き夫婦が多い現状を考えると、セックスレスという問題が生じるのは必然なのです。
更にセックスレスの状態が続くとどうなるかというと、2人で過ごす意味はあるのか、1人
でいるのと変わらないのでは、と考えるようになります。
このように結婚生活がすれ違っている人は、結婚生活そのものに疑問を持ち始めることになります。
⑥ 一緒にいる意味がない生活
夫婦が2人で過ごす時間が少なく会話してもかみ合わない、そして相手とセックスする事
もないという状況になると、果たして夫婦として一緒にいる意味はあるのか?
結婚生活がすれ違っている人はそんな事まで考えてしまいますが、そんな時に考えて欲し
い事が2つあります。
まず1つ目は、相手のおかげで今の自分があるのだという事です。相手と出会って楽しい
事も悲しい事も共に経験してきました。
その経験を通して、2人で学び人間的に成長した部分がきっとあるはずで、今のあなたが
存在しているのは相手と一緒に過ごした時間があるからなのです。
今のあなたは、2人で過ごしていると相手に不満を抱く事もあるかもしれませんが、相手
を否定する事は、一緒に過ごしてきたこれまでの人生を否定している事にも繋がります。
結婚生活を簡単に諦めようとはせず、一緒に過ごしてくれてありがとう、と相手に感謝
する気持ちを忘れないでください。
2つ目は、相手に期待し過ぎないという事です。相手も自分と同じであって欲しい、と期
待しているのに相手がその意に反する言動をするから不満に思うのです。
結婚生活がすれ違っている人は、2人で過ごす事に慣れてしまい、無意識のうちに相手に
求めるものも大きくなってしまっています。夫婦というのは、元々は赤の他人です。
結婚生活は他人同士が毎日一緒に過ごすのですから、考えや価値観の違いがあるのは当然
です。何も言わなくても相手が自分の思い通りに動いてくれるはずだ、と期待してはいけません。
むしろ、相手の意見や考えなど、自分との違いを受け入れる事が出来れば、それが刺激と
なり自分自身の成長にも繋がるはずです。
相手に期待するのではなく、他人同士が出会い一緒に生活する事の魅力に気付ければ、2人
での生活はより楽しいものになるでしょう。