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結婚

これが今の結婚事情!婚姻率が下がっている理由

これが今の結婚事情!婚姻率が下がっている理由

 

近年未婚の人が増え、晩婚化も進んでいるという話が良く聞かれますが、特に婚姻率の低下は結婚に対する考えや生き方などが理由と言われています。

今回はそれらの理由についてご紹介します

①結婚の意識

まず、結婚する人の数が減り結婚率が低下している現状について見ていきましょう。

婚姻率とは人口千に対する件数の割合を指しますが、2019年のデータを見ると婚姻件数は59万8965組で、前年の58 万6481組より1万2484組増加し、婚姻率は前年より0.1上昇して4.8となっています。(出典:総務省「人口動態統計月報年計(概数)」)

2019年は結婚件数も前年に比べて増えているものの、ここ20年ほどの婚姻率は低下傾向にありその理由として結婚へ意識の変化が考えられます。

かつては10代後半から20代前半で結婚することが一般的でしたが、「この年齢に結婚するべき」という概念は最早古く、近年は個人によって結婚を考える年齢も異なりますし初婚年齢が30代以上という人も少なくないのです。

②結婚する気持ちの低下

結婚率が低下している原因の一つである人々の意識についてもう少し詳しく見ていきましょう。

①でご紹介のように、20代前半での結婚がスタンダードではなくそれ以降の年齢で結婚をする人もいますが、「そもそも結婚を意識していない」「生涯独身でも良い」と考える人が増えています。

結婚をしない人の理由としては、「適当な人に巡り合わないから」もありますが、「経済的に余裕がない」「仕事などに打ち込みたい」などの声が多く聞かれます。(出典:内閣府「平成27年度 少子化社会に関する国勢意識調査)

このように、自分が置かれている環境や経済状況などから「結婚をしたくない」「結婚はまだ早い」と考える人が多く、そのような意識が結婚率の低下にも関わっています。

③独身者の増加

結婚率の低下について、結婚をしていない人がどれくらいいるのかを見てみましょう。

年齢別の未婚割合は、2015年は30~34歳では男性はおよそ2人に1人(47.1%)、女性はおよそ3人に1人(34.6%)が未婚であり、35~39歳では男性はおよそ3人に1人(35.0%)、女性はおよそ4人に1人(23.9%)が未婚となっています。

ちなみに1985年の結果を見ると、30~34歳では男性は28.2%、女性は10.4%、35~39歳では男性は14.2%、女性は6.6%となっています。(出典:内閣府「平成30年版 少子化社会対策白書」)

データからも分かるとおり、結婚率の低下を性別・年齢別に見てみると独身者はこの30年で増加傾向にあります。

④生涯未婚率の増加

結婚率の低下を詳しく知るために、更に年齢を絞って50歳時の独身者のデータを見てみましょう。

50歳時の未婚者について、1970(昭和45)年は男性1.7%、女性3.3%でしたが、その後上昇傾向にあり2015(平成27)年は男性23.4%、女性14.1%という結果があります。(出典:内閣府「平成30年版 少子化社会対策白書」)

50歳時の未婚割合は生涯未婚率と言われていますが、50歳時に未婚だからと言って一生独身なのかというと決してそうでありません。

50歳以降に結婚する人もいますが、その一方で今後結婚をしないケースが多いことから生涯未婚率とされ、生涯未婚率は結婚率の低下を知るためにも重要なデータなのです。

⑤生き方の多様化

①や②でもご紹介のように、結婚率の低下は結婚に対する意識の変化や結婚する気持ちの低下に深く関わっていますが、そのような意識をもたらす原因としては、生き方が変わっていることが挙げられます。

具体的には、女性についていうとこの数十年で社会進出があり、家庭に入らず仕事をするという人が増えています。

また、性別に関わらずパートナーが居たとしても入籍せずに事実婚を選ぶ生き方や、前述のように20代前半で結婚という概念が一般的でないことに加え、お一人様カラオケや焼き肉など一人でも食事や趣味を楽しめる環境の充実があり、一人の方が人生を満喫できることから敢えて一人で生きることを選択する人も多いのです。

かつてはほとんどの人が20代前半に結婚をし、男性は外で仕事をして女性は家事をする、また相手と一緒に暮らすなら入籍は当たり前という考えが当たり前でしたが、これらは当たり前ではなくなり生き方の多様化が進んだことが結婚率の低下にも少なからず影響しています。

⑥1人では得られない幸せ

結婚率の低下には様々な理由がありますが、結婚を選ばない人の理由として自由気ままな生活をしたいという声も聞かれます。

結婚をすると基本的には相手と同居し、ずっと一緒に相手と生活を共にすることになりますが、その暮らしの中では相手の生活スタイルなどに自分が合わせることもあれば、人によっては自分がやりたいことが思うようにできないというケースもあります。

結婚によって変化や我慢を求められることがあるという事実を見ると、自由がないので独身の方が生きやすいと考える人がいるのは当然のことですが、結婚はマイナスのことばかりではありません。

結婚することで好きな人とずっと一緒に居られ、二人で過ごす時間の楽しさを実感できます。

また、精神的に辛い時も体調不良の時も自分を支えてくれる存在を得ることができ、安心感をもたらしてくれます。

更には子供を産み育てることも含め自分達の家庭を築き、それらが生きがいや自分自身の成長にも繋がります。

結婚率が低下している現実があるように、「一人の生活が気楽」「結婚をしてもメリットがなさそう」という考えもありますが、結婚は決して悪いことではなく1人では得られない幸せが必ずあるのです。

結婚率の低下を見ると、生き方や考え方の変化が分かります。

自分はどう生きていきたいのか、またどのような幸せを得たいのかを考え、最適な人生の選択をしていきましょう。