こんな結婚生活は嫌残業が結婚生活に与える影響
大好きな人との幸せな結婚生活が送れると思ったのに、実際は理想と違い嫌なことばかりと悩む人も多く、その原因の一つに残業があります。
今回は残業が結婚生活にどんな影響を及ぼすのかをご紹介します。
①長時間残業ばかりで遅い帰宅
現在の日本では長時間労働が大きな問題となっていますが、労働基準法という法律では1日の勤務時間は8時間以内かつ1週間に40時間以内と定められています。(出典:労働基準法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049#123)
それでも仕事によってはこの時間内に業務が収まらないため、雇用主と労働者が話し合い残業時間を原則1ヶ月45時間以内と定めて労働する取扱もあります。
このように、時間外の労働をするには36協定と言われる取り決めが必要であり、この36協定には罰則付きの上限が定められているなど、長時間労働については厳しく監督されている現状があります。
(出典:労働基準法第36条 https://www.mhlw.go.jp/content/000350731.pdf)
勤務時間内での就業が理想ではあるものの繁忙期にはどうしても残業が必要になる人もいて、そうなると帰宅する時間が遅くなってしまいます。
特に結婚をしている場合は残業の為にいつも帰りが遅くなり、自分が理想とした結婚生活を送れていないと悩む人が多いのです。
②お互いにイライラの毎日
残業によって家に帰る時間が遅くなると二人で過ごす時間も少なくなりますが、結婚相手と一緒に過ごせないという寂しさや不満が募るだけではなく、身体的にも疲れが出始めます。
特に家に居る時間が減ると言うのは残業をしている本人にとっても辛いですが、帰りを待つパートナーも同様で、あまりにも残業が続くとパートナーから「なぜ仕事ばかりしているの?」「仕事と家庭どちらが大切なの?」といった事を言われるようになる事例もあります。
二人で幸せな結婚生活を送るために仕事を頑張っているのに、残業ばかりしていると仕事が原因でお互いにイライラしてしまい結婚生活が苦痛になってしまう事もあるのです。
③一人ご飯
残業により帰宅時間が遅くなってしまうと、食事の時間もその分遅くなります。
どちらかが残業の場合も相手が帰宅するのを待って二人で夕飯を食べるというご家庭もありますが、自分や子供の都合または翌日の予定などによっては帰宅を待たずに先に食事を済ませてしまうというご家庭もあります。
結婚生活というと基本的には毎日家族と一緒に過ごし食事なども一緒に摂るイメージがありますが、現実はどちらかの都合によって一緒に食事が摂れず一人で夕飯を食べ、そのような結婚生活の理想と現実のギャップに悩む人が多いのです。
④家族も大変な思い
結婚生活で残業をすると帰宅が遅くなったり食事を一人で摂る事になったりと、残業している側は大変ですが、自分が大変だからと言って不満を相手に一方的にぶつけるのは良くありません。
残業をして帰宅するパートナーを家で待っている側も、相手の体を気遣いながら帰りを待ちわびて寂しい思いをしているのです。
時には残業して家に帰って来た途端に「もっと早く帰ってきて」などと文句を言われる事があるかもしれません。
ただでさえ疲れているのにそんな事を言われたら腹が立って言い返したくなる気持になりますが、家族にもそれぞれの思いがあることを認識し、家族が家で待ってくれていることに感謝するような心がけが大切です。
⑤残業代で給料は多い
残業をすると嫌な事ばかりのように感じますが利点もあります。
それだけ打ち込めるやりがいのある仕事であるとも言えますし、残業を乗り切った先には仕事をやり終えた達成感もあるでしょう。
更に残業をすればその分収入がプラスされます。
厳密には労働基準法では残業代の概念はありません。
冒頭でご説明のように法律によって労働時間を定め、その法定時間を超えた部分には割増賃金を支払うよう規定しているのです。
割増賃金については2割5分以上の割増賃金、法定休日の労働には3割5分以上の割増賃金が必要とされており、所定の労働時間とは異なる計算方法となっている事が分かります。
(出典:労働基準法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049#123)
このように残業をする事によって割増賃金が発生するので、結果的に給料が多くなり収入面ではより豊かな結婚生活が送れるというメリットもあるのです。
⑥我慢の日が続く
残業により帰宅時間が遅くなり家族と一緒に過ごす時間が少なくなる、またその寂しさや疲れからお互いにイライラしてしまうなど、残業による結婚生活への悪い影響がある一方、収入が増えるという良い影響もあるため残業が悪いとは言い切れない部分があります。
その事は残業して帰宅するパートナーを待つ方も理解していて、「早く帰ってきてほしい」という不満はあるものの家計の事を考えると口には出せないという状況です。
残業する側も同じく「早く家に帰りたい」と思いながらも、家庭のため仕事を頑張っています。
このように双方が残業について理解し、自分の不満や欲求をある程度抑えながら生活するわけですが、それが長い間続くという事はそれだけ我慢を続けるという事でもあります。
残業が必要不可欠であると頭では分かっているけれど、あまりにも我慢が続くといつか爆発してしまい相手に八つ当たりしてしまうという事態にもなりかねませんので、我慢はほどほどにしましょう。
⑦家事育児は妻
残業による結婚生活の影響について最後にお伝えしたい事は、残業をしている人はぜひ相手の事も気遣って欲しいという事です。
特に残業をしているのが夫で妻が家で待っているというご家庭の場合、夫が残業をしている間は妻が1人で家事や育児をこなしている事になります。
かつての結婚生活では男性は仕事、女性は家事という事も言われていましたがその概念は古く、今は男女関係なく平等に仕事も家事も負担する時代です。
そうは言っても一方が仕事に集中する時には他方が家事を負担するというように、お互いが平等に仕事や家事を分担するのは難しい現実があります。
外で仕事をする事自体が大変ですので「家事くらいは一人でやって欲しい」と思う人もいるかもしれませんが、家事も仕事と同じように大変です。
しかも仕事は仕事仲間がサポートしてくれますが、家事はサポート役がいないと完全にワンオペになってしまいます。
仕事も家事もどちらも大変で重要な事ではありますが、家事は仕事と違って家族以外にサポートをしてくれる人はいないのです。
自分が残業をしていると時間的にも余裕がなく、家事に費やせる時間は無いに等しいかもしれません。
そういう状況であっても、自分の代わりに相手が家事を担当してくれている事、また家事する相手を支えられるのは自分しかいないという事を意識すると、自然と相手への気遣いも感謝の言葉も出来るようになります。
残業が結婚生活に与える影響をご紹介してきました。
残業にはメリットとデメリットがありますが、それらを知っているだけでもお互いの気持や大変さが理解できるようになり、残業が原因で喧嘩するなどのリスクも減らす事ができますので、相手を思いやる気持ちを忘れずに過ごすようにしましょう。