結婚生活になぜか疲れた時モラハラを疑ってみる
幸せな結婚生活を送っているはずがなぜだか疲れたという時には、パートナーの
モラハラを疑ってみる必要があります。
結婚生活で遭遇するモラハラについて今日は理解を深めていきましょう。
①家庭内のモラハラとは?
モラハラとはモラルハラスメントの略称です。
道徳的に見て嫌がらせと考えられる事をモラハラと呼びます。
職場や家庭、学校などでよく問題となり話題に登りやすくなってきました。
これらの共通点としてあげられるのが「密室性」と「共有時間の長さ」にあります。
例えば買い物に行った先の店でモラハラと思われる発言をされた場合にあなたがとる
ことのできる対応はいくつかあるでしょう。
本社に苦情を伝えたり、二度とその店には行かないようにするなどのその場から離れ
ることのできる対応が可能です。
ところが、職場や家庭、学校などの場所は日常生活に密接に紐付いた場所であり逃避
が難しいという問題があります。
苦情の申請なども容易ではないため、自分が我慢すれば問題無いだろうという構造に
陥りやすいためモラハラが悪化していってしまうのです。
今回は特に問題となりやすい家庭内でのモラハラについて紐解いていきます。
②モラハラ夫にモラハラ妻
モラハラ夫やモラハラ妻はそのどちらもパートナーを無配慮に攻撃する人物です。
被害にあったパートナーは憔悴し自己を否定しやすくなっており、酷い場合には精神的
に問題を抱えてしまい日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
モラハラ夫やモラハラ妻に共通する物、それは「自己正当性を主張する」という所にあり
ます。彼らは自らが不注意でコップを割ってしまったという事態に際してもパートナーに
責任をなすりつけます。
「コップをそこに置いてあるからいけない」であるとか「普段はコップをここに置く
ように定めていたはずだ」など、様々な理由づけを行いパートナーを否定するのです。
一事が万事このような対応となるため、次第にパートナーは疲弊していきます。
また、この際に反論をするようであればそれすらもねじ伏せるように更に自論を展開
されてしまうのです。
本来であれば安らげる場所であるはずの家庭ですが、次第に自分がダメだから相手に
注意をされるんだ、という被害妄想を抱きやすくなってしまいます。
こうなると、結婚生活は苦痛としかいえなくなってしまうのです。
③妻を認めない夫のモラハラ
モラハラ夫という単語ができるほどに、世の中にはモラハラを行う夫が大勢存在して
います。彼らは妻の行うあらゆる事の揚げ足をとり、とにかく妻を認めません。
何を認めないかは個人によって様々で、相手の機嫌によってその裁量がかわる場合も
あります。
モラハラを行う者が妻を認めない理由は「自分が気に食わない」からなので、明らかな
ルール違反や失敗が原因ではありません。
また、モラハラと考えられる言動を続けた夫はそれが当たり前となってしまい自分の
ストレスの発散に使うようになります。
その結果、些末な出来事に対しても罵倒や注意を行うようになり、理由をつけては妻を
認めないようになるのです。
夫側はスッキリとして結婚生活に満足できるかもしれませんが、妻の側は疲弊し、鬱屈
としてしまう状態といえます。
④モラハラに気づいていない
モラハラは発覚するまでに時間を要しやすい問題です。
結婚生活は自分とは違う他人との共同生活の始まりでもあるため、最初のうちは揉め事
や口論はただの考えや生活習慣の違いであると思いやすくなっています。
目玉焼きにかける調味料の違いや、タオルの置き方など、それぞれが当たり前と思って
いた事は人の数ほどあるのですから、当然すれ違いもおきやすくなっていきます。
モラハラというものはこういったすれ違いに紛れるようにして起こり始めます。
最初のうちは八つ当たりやただの習慣の違いを指摘されたのだと感じるのですが、次第に
相手の要求はエスカレートしていきます。
じわじわと要求が肥大化していくため、モラハラを受けている側はそれが異常な要求で
あることには気がつけません。
また、常に自己否定をされている状態でもあるため、自分が悪いから相手は怒っているの
だと考えやすくなってしまいます。
この様に、モラハラに気がつく事はとても難しい事なのです。
⑤モラハラで疲れた妻
常に否定を続けられて疲れない者なんていません。
モラハラによって疲弊した状態は鬱状態に近く、自己否定感が強く内罰的になっている
ために無気力になってしまいます。
この状態でモラハラに打ち勝とうと行動をするのは難しく、他者に助けを求める事もし
難い状態となるため、家にこもってしまう傾向にあります。
家にこもればそれだけ夫に責められる回数も増えるため、さらに疲弊してしまう悪循環
を生み出すことになってしまうのです。
夫の方はといえば、妻が勢いをなくしていると自分の指示が正しかったと勘違いをし、
よりきついモラハラを行うようになります。
夫の側から自分の発言がおかしく、モラハラ夫になってしまっていると思う事はなく、
常に正論を振りかざしていると勘違いをしているため、放置はよくありません。
例え結婚生活に疲れていたとしても、妻の側から行動を起こさなければ現状は好転し
ないのです。
⑥別居は可能?
モラハラに耐えられず家から逃げ出そうと思った時に頭をよぎるのが「別居」の二文字
です。別居を検討する場合にはまず相手に別居を承諾させるか内密に行うかの二択を考
えましょう。
承諾させる場合は、モラハラをするような相手ですから、あなたの言い分を正確に聞き
入れてくれる事はないと考えて行動します。
モラハラを行う男性は他者からどう見られているかを気にしやすい傾向にあるので、話
し合いを行う場合はカフェやレストランなどがおすすめです。
その際、デートをしたいと言ってみたりして不意打ちで連れ出す事が別居を許可させる
重要なポイントとなります。
帰宅後に逆上するおそれもあるので、ここでの話し合いが芳しくない場合は最低限の必要
な物だけをもって実家に帰ってしまうのがよいといえます。
このように、モラハラ夫から別居を行う場合に必要なのは徹底的な別居をしようという
女性側からの強い行動意欲です。
モラハラをされた状態での結婚生活は気力を奪ってくるものですが、モラハラ被害を受
けているのだと気がついたのであれば、なるべく早く相手から距離をとることが重要と
なります。
⑦モラハラはなぜ起きるのか?
まず覚えておいて欲しい事として、モラハラの被害にあうのはあなたのせいではありません。
相手はあなたが不出来であるから、アドバイスをしてやっているなどと言ってくるで
しょうが、それはただの自己を正当化させようとする言い訳に過ぎません。
あなたは何一つ悪くなく、相手の言葉を真に受ける必要はないのです。
モラハラの被害に長くあっていると、残念なことに自己否定感が非常に強まってしまい、
上記の言葉のほとんどは信じられなくなってしまいます。
そうなればますますモラハラが結婚生活の中で起こっているのだと気がつく事は難しく
なってしまうのです。
結婚生活が辛い時や、モラハラなのではないかと思った時はまず信頼できる友人や家族
に相談をしてみてください。
彼らが違和感を感じるようであれば、あなたの受けている被害は異常に他なりません。
その事にきがついたのであれば、できるだけ早く相手から距離を取るようにしてみて
ください。
モラハラを行った相手が行動を改める例は非常に稀であるため、相手に期待する事は
せずに、相手から離れることを考えましょう。