我慢に我慢して結婚生活はどこまで我慢が必要?
結婚生活は楽しいことばかりでなく、ときには我慢も必要になってくるものです。
一般的には自分を制してどこまで我慢するものなのか、またはどうして我慢する
必要があるのかを今回はまとめてみました。
① パートナーがとことん好きだから我慢する
結婚生活において「パートナーに対してどこまで我慢できるか」というのは大きな
問題ですが「好きだから、余程のことでない限り我慢する」という人も多いでしょう。
そもそも一生のうちで大きな決断である「結婚」をするほど好きな相手なので、
パートナーのことはとことん愛しているものです。
多少、自分が「イヤだな」と思うところがあっても「まぁ…もういいかな」と
許してしまう人が多いでしょう。
また、せっかく大好きな人と結婚できたのに自分の発言によってその関係を崩すのも
イヤなので、本当は注意したいと思うところがあっても目を瞑ってしまうこともあります。
好きだからこそ我慢するというのもステキなことですが、結婚生活は一生続くこと
なのでどこまで我慢できるかの判断はちゃんと自分の中で持っておかないと、
後々大きなトラブルに発展してしまうおそれがあるでしょう。
② 自分のためではなく子供がいるから我慢する
本来なら「もう我慢できない!」「この人とはやっていけないわ」と思って結婚生活を
終了させたくても、自分の気持ち1つで決断できないケースもあります。
その代表的なケースとしては「子供がいるから」というものがあるでしょう。
子供がいなければさっさとパートナーに見切りをつけているような場合でも
「子供がいるから我慢する」「父親のいない子にしたくない」という思いを
持ってしまうのは、母親としては当然のことです。
実際は我慢するのをやめて早めに離婚した方が結果的に幸せになれることも多い
ですが、何となく「子供のために両親揃っていたほうが…」「私が我慢すれば
この子は幸せに過ごせる」と思ってしまう人はたくさんいます。
しかし、子供からすれば「子供がいるから我慢する」と自分を理由にして両親が
お互いに結婚生活をどこまでも我慢し続けている姿を見るのは悲しいものです。
親としては、子供はとても大切な存在なので子供のことを考えて「どこまでこの
結婚生活を我慢するか」を決めるのは当然のことですが、子供にしてみれば
「自分を理由にしてほしくない」「自分のためだけにツラい生活を我慢してほしくない」と思っているものですよ。
③ 今の自分には生活力がないから我慢する
結婚生活を始めるについて、パートナーまたは自分の希望で専業主婦になる選択を
した人もいるでしょう。
夫婦仲のいいうちは「彼の家庭を守れて満足」「パートナーのために全身全霊で家事に
打ち込めて幸せ」と思うでしょうが、ギリギリの我慢が必要なくらい夫婦がこじれて
しまったときは、自分が専業主婦で金銭的な生活力がないことにじれったさを感じるものです。
なかには専業主婦をしながらパートをしている人もいるでしょうが、生活をするための
十分なお金を稼ぐのは難しいもので「今の自分には生活力がないから」と我慢している人もたくさんいます。
結婚生活には「愛」は必要ですが、それ以上に生活のための「お金」は絶対に必要です。
パートナーに「どこまで我慢するか」と考えていても、結局は生活のためのお金がない
と、養われている後ろめたさから何も発言ができないでしょう。
もしパートナーと対等でいたかったり、いざというときには離婚を決断できるようになっ
ていたりしたいのであれば「結婚生活をどこまで我慢するか」ということだけでなく、自身の収入源を確保しておく必要があります。
自分に生活できるほどの収入があれば「私には生活力がないから…」と必要以上の我慢を
して暮らさずに済むでしょう。
④ がまんできるところまで我慢する!
基本的に結婚生活にはお互いに我慢はつきもので、1度将来を誓い合った以上
「がまんできるところまで我慢する!」と決めている人もいるでしょう。
確かに恋人同士の時とは違い、結婚という契約をした仲なので多少の気持ちの
行き違いで別れるのはよくありません。
かまんできるところまで我慢するというのはいい心がけと言えるでしょう。
しかし、結婚生活は一生続くものなので必要以上の我慢ばかりしているといつか
精神的にも肉体的にも限界はくるものです。
「どこまで我慢できるか」という基準を作らずにひたすら我慢する選択をすると、
健康を損ねてしまうおそれがあります。
パートナーのためならどこまでも我慢してしまうような性格の人は、不幸になら
ないためにも結婚生活を始める前に自分なりに「どこまで我慢するか」「どんなことがアウトか」という線を明確にしておきましょう。
⑤ 我慢が限界の時ってどんなとき?
最初はパートナーに対して不満があっても「結婚生活ってこんなものよね」「どこまで
我慢するかっていうよりも、全部受け止めるしかないよね」と我慢できていても、
いつまでもその状況が改善できなければ「我慢が限界のとき」は必ず訪れるものです。
自分が我慢することでギリギリのラインで保っていた結婚生活も、ある日突然糸が
切れたように我慢が限界の時は来ます。
例えば、パートナーの度重なる浮気やハラスメント行為、浪費などは「今回だけなら…」
と我慢しようと思っていて我慢する人もいるでしょう。
しかし、1度や2度なら「我慢しよう」と思うかもしれませんが、数回もあればどこまで
我慢すべきかを考えるよりも早々に話し合って今の状況を改める必要があります。
「自分が我慢すれば」と自分の気持ちを殺すことで家庭の平和を保とうとする人も
いるでしょうが、それがかかりそめの平和でしかありません。
だからといってすぐにしびれを切らすのも良いとは言えないので、自分なりの我慢の限界
をしっかりと見極めるようにしましょう。
⑥ 我慢に我慢を重ねた結果はどうなるか
結婚生活とはお互いに「どこまで我慢できるか」の連続になります。
もともと育ってきた環境が違う2人が夫婦になるのですから「何か違うな」「自分の価値観
に合わないことをするな」と思うことも多いでしょう。
しかし、それをある程度受け入れ合うのが結婚生活というものです。
しかし、あまりにもパートナーと価値観が違い過ぎて戸惑う人もいるでしょう。
それでもパートナーを愛しているので我慢に我慢を重ねたという人もいますが、結果は
あまりいいものではありません。
言いたいことがあっても我慢してパ―トナーに合わせずぎて自分らしさを見失ったり、
自分の意見を無かったことにするようになってしまったりと、我慢に我慢を重ねた結果
「自分を考えや気持ちを殺す」ことになる人もたくさんいます。
どこまで我慢できるかを意識して生活するのもとても大切ですが「まだ大丈夫なはず…」
「相手の考えを尊重しないと…」と必要以上に自分を押し殺して我慢し続けるのもよくありません。
結婚生活で我慢する理由や我慢できる範囲は家庭によって異なるものです。
どんな家庭も円満に過ごすためには、夫婦の我慢するラインを明確にして「どちらかが
我慢ばかりする」という結婚生活を回避するためのお互いの努力が必要になるでしょう。