お見合い

言葉以上に心と愛の結婚 お見合いで中国語で会話

言葉以上に心と愛の結婚 お見合いで中国語で会話

お見合いでは多国籍の人も多数いらっしゃいます。
アメリカ人、イタリア人、タイ人、中国人など、年々国も、
希望する外国人も増えているお見合です。

中でも中国人の割合も増えてきていて、
日本人から中国人を指定するケースもあります。

では実際に中国人とのお見合いはどんなものなのか、
様々な角度からお話ししたいと思います。

① 中国の結婚事情

広い世界の中では日本人と中国人は容姿も似ていて、文化も近く、
ヨーロッパ圏などの外国人は、外見だけで両者を見分けるのが
難しいと言われています。

確かに似ているような気もしますが、実は日本と中国では
大きく異なることのほうが多くあります。

そんな大きな違いがある日本と中国ですが、結婚事情も大きく違いがあるようです。

中国でも日本と同じく結婚しない(できない)という人が増えているそうです。
ですがその中でも中国の女性は「妥協して結婚したくない」と
あえて独身を貫く人も多いようです。

一人っ子政策で、男の子の一人っ子を望んだために圧倒的に男性が多い中国。

そんな中でも、
高学歴で経済的に自立している中国の女性は、中国人の男性と結婚するメリットが
少ないと気楽な独身を貫く、という人が多いそうです。

その為
「優しくて」
「女性を立ててくれる」そんな日本の男性と結婚したいと
日本でお見合いをする人も。
(中国人女性からすると、日本人男性はそういうイメージなのです。)

逆に中国人男性はそんな「強い」女性を見てきているからか、
日本女性の「おしとやかで」「男性を立ててくれる」日本の女性を求め、
日本でお見合いをするそうです。

中国人からの日本人のイメージはそれぞれ興味深いものがありますが、
日本人との国際結婚を望むのには
「自分を肯定してくれる相手」という意識があるのかもしれません。

② 中国人の環境

先ほどの中国人と日本人との大きな違い、ですが、
それは中国人の置かれている環境が大きく影響していると言えるでしょう。

例えば「言葉」。
中国人の言葉はとてもストレートで、一見怒っているようにも聞こえます。
ストレートな物言いだけではなく声も大きいからです。

それは言葉がわからないからだけではなく、話し方でも大きく異なると痛感したのです。
普通にしゃべっているだけでもすごく「キツく」言われているような
気になってしまうのです。

表現の仕方もそうでしょう。
ストレートにはっきり表現する中国人に対して、やや曖昧に表現する日本人、
もちろんすべての人ではありませんがこういう人たちが多いのは確かでしょう。

こういった違いも長い歴史、そしてお国柄にあると考えられています。
中国人の環境はとても過酷なものです。

中国は大陸国、大きな声でストレートに話をして自己主張をしていかないと
回りからは認めてもらえません。

仕事でも、普段の生活でもそうです。
町中の喧嘩ですら「大きな声」で「ストレートに物をいう」人が正しいと
思われるくらいなのです。

そういった環境ですから、日本とは大きく違いますし、
またそういった環境で育ったからこそ、
日本は「やわらかな」「やさしい」そんなイメージがあるのではないでしょうか。

③中国の結婚式

大きな文化の違いもありますが、結婚式にも大きな違いがあります。
実際にお見合いをして中国人と国際結婚した男性は
中国での結婚式の違いに気づきました。

・結婚式当日、新郎が新婦を迎えに行き、二人で麺を食べる。
・出発するときに新郎が新婦に靴を履かせる。
・爆竹を鳴らしながら新郎の家に向かう。
・結婚式の日取りは8のつく時間や日付をのぞむ。
・婚礼衣装は紅色(今ではウエディングドレスも増えたようです)
・見栄を大切にするがゆえに何人呼ぶか、式のクオリティにかなり気を遣う。
・結婚前に男性側が新居を持つことが多くある。

日本にはない風習ばかりです。
中国人と中国で結婚するとなると大きな違いに戸惑うことも多いようです。
また風習ならまだしも「どうして?」と思うことも多々あると言います。

③ 中国人女性とのお見合い

大きな違いがあると言って戸惑うことはあっても、
もし互いに一生を共にする覚悟があるのなら関係ないのかもしれません。

お見合いでは、外国人が増えたこともあり、外国人とのお見合いを含むかどうかも
条件に加えられているところが多くなってきました。

日本人の33歳男性は何度かお見合いをしたもののうまくいかず、
思い切って中国人の女性とお見合いをすることにしました。

中国へ何度か行ったこともあり、
中国語もコミュニケーションをとるには十分なほどでした。

31歳の中国人女性とお見合いは思ったよりも会話が弾み、
二回目会うことを考えた初めての女性でした。

彼女の仕事は日本で中国語を教えることでしたが、
その仕事は結婚してからも続けたいということ、
それが結婚する一番の条件だと伝えてきました。

彼は仕事に対してまっすぐな思いや、彼女の仕事に対する意欲、
そして自立した姿にとても魅かれたそうです。

⑤中国人女性との結婚

その後何度かデートを重ね、付き合い、結婚を意識するようになりました。
しかし結婚の挨拶をしに、中国にいるご両親に会いに行った時には、

中国に来るように言われ、それが出来なければ結婚を認めないとまで
言われてしまったそうです。

何度か足を運び説得しましたがご両親の考えは変わらず、
結婚するのは難しいかと思ったそうです。

ですがふたりは諦めず両親を説得し続けたそうです。
そして彼は、いくつかの提案をご両親へしました。

・日本で暮らすが、結婚式は中国であげる。
・彼の仕事で中国へ出張するときは彼女も一緒に中国へいき、両親と一緒に過ごす。
・出張がなくても長期休暇(夏・冬)には必ず彼女と中国に来る。
それらの提案をし、再度結婚の申し出をしたそうです。

ご両親は彼のまっすぐな姿勢と、ご両親のことを考えてくれたことに感動し、
無事彼女と結婚することになりました。国際結婚です。

お見合いから2年後のことです。

⑥中国人と幸せな結婚生活

確かに中国人とは文化の違い、考え方の違い、生活感の違い、
日本人同士の結婚ではないような悩み事も多くあります。
中国語という言葉の違いもあります。

ですがその度に話をして妥協点を探しながらやっていくことで、
喧嘩も少なくなり、今では一緒に生活していく上での違和感などは
なくなり幸せに過ごせています。

お見合いから結婚に至るまで、国が違うからこその悩みはあったものの、
一緒に居たいという気持ちがあればその悩みはすぐに解決でき結婚しました。

言葉の問題も同じで、日本人だから、中国人だからではなく
「好き」「愛している」「一緒にいたい」
などの気持ちを伝えたいとお互いの強い思いがあれば
最初は言葉が通じなくても、時間とともに言葉と心を理解していきます。

日本人だから、中国人だから、ではなく一人の人として向き合い決めた結婚は、
どんなことにも揺るがない強い絆で結ばれるのかもしれません。