結婚は一生の中でも大切な行事です。
誓いをたてた男女が婚姻の成立を確認するための結婚式の挙げ方は様々です。 近年の日本では、教会や寺院、神社で行うこともあれば、ホテルやレストラン、商業施設など、結婚式の挙げ方は多岐にわたっています。
では、海外の結婚式事情はどのようになっているのでしょうか。 調べてみると、日本との違いにびっくりします。 その一部を紹介してみましょう。
インドはカースト制度の国であるため、同じカースト、同じ宗教内で、財力も同程度の相手と結婚することが多いようです。 そのため、財力に応じて結婚式も差がついてきます。
結婚式と結婚披露宴を合わせた場合、正式に最初から最後まで行うと約1ヵ月かかるそうです。 最近では簡略化されているようで、3~4日という期間や1週間くらいで行う人もいます。
結婚式前日は、新郎側と新婦側に分かれて、数々の儀式やパーティを行います。その後、合同で派手に披露宴を行います。
披露宴が終わってから結婚式を行います。結婚式に出席する際は、夜にも関わらずエレクトリカルパレードさながらの行進を行います。太鼓やトランペットの音が鳴り響きますが、近所迷惑であろうとなかろうと一切気にしません。 というのも結婚式があると街中の人が集まるからです。時には参加者が千人を超えることもあるそうです。
お祭りさながらの結婚式が終わると、夜中に親族を中心として集まり、儀式を行っていきます。 儀式を進行していくのはお坊さんで、お経のようなものを唱えた後に、おでこに赤く染められた粉をつけて結婚式が終わります。
その後、出席者全員が揃っての会食が始まります。
結婚式のメインイベントは、ほとんど夜通しで行われていくため、体力勝負の要素もある結婚式といえるでしょう。
式が終わった次の日からもパーティは続いていきます。
オランダの結婚式は、市役所と教会で行います。 最初は市役所で職員立ち会いのもと、行われます。結婚式が行われる部屋は様々で、教会のような作りの場合もありますし、結婚式場のような部屋の場合もあります。
その後、教会に移動し2度目の結婚式を挙げます。オランダでは、結婚式を2回も挙げるのです。 キリスト教の伝統に則って牧師さんのお話と新郎新婦の誓いの言葉、指輪の交換、誓いのキスなどを行います。
オランダの結婚式で重要なことは、結婚式当日になって初めて新郎は、新婦のウェディングドレスを見ることができます。 ドレスを事前に見られてしまうことは不吉なことだといわれているそうです。仮にそのようなことが起きた場合は、ウェディングドレスを変えなくてはいけないのです。
エジプトの結婚式は、一言でいうと豪華絢爛です。
夜から結婚式披露宴が開始します。そして、踊りやビュッフェスタイルの食事やダンスで盛り上げます。
基本的には家族や友人、仕事においてお世話になった方などをゲストに呼びます。出席者は通常200人ほどですが、多い時には400人も集まるといわれています。
結納品は男性から女性に金の装飾品を贈り、それをゲストに見てもらうことが一般的です。 高価な結納品を贈るため、結婚式が一種のステータスとして扱われるのですね。
エジプトの結婚式は、お金がかなりかかるので挙げられる人も限られてきます。カナダの結婚式は、自分たちで作るいわば手作りの結婚式が多いです。 人気のある教会では、1年以上も前からでないと予約が取れないようです。
婚約を行ってから、結婚成立までの流れは、マリッジライセンスという婚姻届のようなものを申請します。その後、挙式(セレモニー)を行うことで結婚が成立します。挙式には、マリッジコミッショナーや牧師さん、証人と呼ばれる方々の立ち会いのもとで執り行われます。 披露宴では、踊りや料理などで盛り上がります。新郎新婦がゲストと一緒に踊る時間も設けられているのも特長の一つですね。
新郎新婦の宗教にもよりますが、厳かに行われる結婚式です。お互いの両親が証人となり、神父の前で聖書の一節を聴き、新郎新婦が誓いの言葉を述べます。指輪交換や台帳にサインをすることで結婚式自体は完了します。
その後の披露宴はハンドメイドで行われ、お金を無駄に使うことを好まない傾向があります。
またご祝儀として、お金ではなく贈答品をお渡しするという風習の方が多く、新郎新婦の両親は家をプレゼントするということもあるようです。
世界の結婚式は、文化・風習だけでなく宗教も違うため、日本とはかなり違った結婚式が行われていますね。 お金をかける場合もあれば、質素かつ厳かに行われるところもあり、その国や地域の特性が出ています。
ただし、共通しているのは新郎新婦をお祝いするために、みんなで一緒に楽しい時間を過ごすということです。
日本でも様々なタイプの結婚式を挙げることはできます。こういった世界の結婚式から一部でも取り入れて、一生の思い出にするのも素敵ですね。