結婚したいドラマ 栗山千明(藤田ハル子)


                                               


結婚したいドラマ 栗山千明(藤田ハル子)

 

・BL漫画の「こじらせ婚活記」




藤本ハルキ原作本がスペシャルドラマとして、
ドラマ化されました。

ドラマの題名は「でも、結婚したいっ!~BL漫画家のこじらせ婚活記~」ですが、
このドラマを見たら、「結婚したい」「ここで負けない!結婚したいから頑張らなきゃ」、
という婚活時期の女子の心を揺さぶるドラマになっています。

腐女子が婚活を奮闘する姿は、コメディで、そして頑張れ!と思わせるのです。

主人公は、通称・BL(ボーイズラブ)男同士の恋愛ものに熱中している独身、
BL漫画家34歳。

それが藤田ハルコ(栗山千明)彼氏なし。

仕事は順調だが、男性と話をすることさえどうやっていいのか分からない腐女子。

そんな中、学生時代のBL仲間がついに結婚!
これを機に、腐女子が婚活へ奮闘する姿がコメディタッチに描かれています。

この結婚したいドラマの設定が既に面白いのです。

あまり身近にいない職業の女性、
でも30代で独身、仕事は忙しく、出会いはなし。

職業が違っても「似ている」「わかる」と共感できる同性が
この結婚したいドラマに多いのではないでしょうか。

恋の仕方を忘れた30代の女性が婚活すること自体、
ハードルが高すぎて、勇気がいる話です。

ましてハル子は職場は女性だらけ、男性との接点がない。

そして腐女子の中でも「こじらせ腐女子」。

話の中では、数名の男性と出会います。

猫好き男子、サバゲー合コンで知り合ったキザ男など。

出会いはあるもの、相手に自分の職業を打ち明けるという事が出来ず、
男性には理解しにくいBLの世界、それを仕事としている自分。

これがネックとなり、苦悩するハル子なのです。

ハル子は確かに特殊な職業ですが、生活パターンが不規則だったり、
予定が入っても仕事の都合でドタキャンが多かったりと、
このような忙しい、特殊な職種は多く存在します。

腐女子が悪戦奮闘しながら、婚活に立ち向かう姿は、
他人事に思えないと感じる人も少なくないはずです。

この原作は、2015年に海王社から出版されています。

実は、これ藤本ハルキさんの自伝エッセイなのです。

確かに、藤本ハルキさんの作品は、BL作品が主です。

描かれている男性は、
中性的なイメージの男子と、キリッと格好いいクールな男性が相手

表紙を見ているだけでBLファンは妄想してしまいそうですね。

この「こじらせ婚活記」がドラマ化したことで、
BL漫画に興味を持つ女子が増えたのではないでしょうか。

現在でもBLとは少し変わった趣味というか、
好きか嫌いかというよりは、興味があるかないかで別れるジャンルです。

嫌いではないけれど、「興味がないから読まない世界だった」、
「読む機会がなかった」という方も、
世間が思っているほど抵抗のない世界観で、基本的に絵は綺麗ですし、
女性が読んでいても胸がキュンキュンしちゃう内容です。

そんな職業の方が、婚活をして相手を見つけるのは、
想像しただけでも大変だっただろうと思います。

当然、結婚相手が男性なので、
尚更、BL漫画という世界を理解する事は難しいです。

それを職業にしている女性と結婚するのは、
男性の懐が大きく、優しい人だろうと思います。

結婚とは本人同士というより、家同士と言われますから、
相手の両親とうまくいっているのかな、
などと勝手に想像して心配になりますが、
多分努力している方だと思います。

こんな特殊な仕事の方で、
しかも腐女子が素敵な旦那様を見つけたという事実。

このことで、今まで諦めていたような
「私を受け入れてくれる人が見つかるかも」
と希望を持ってくれる女子が増えそうです。

「こじらせ婚活記」が自伝エッセイと
聞くと益々読みたくなりますね。

いずれ、連ドラになるのでは?と期待するような声が多い様です。

 

・栗山千明

 


「こじらせ婚活記」のドラマ化で主人公を演じた女優が栗山千明さん。

高嶺の花と思っていた女子が腐女子である例をよく聞きます。

幼少から芸能界で活動していた栗山さんは、
キルビル、死国、バトルロワイヤルなど、猟奇的な役が多いイメージで、
美人で清楚というよりは、怖さを感じるアジアンビューティーで、
ミステリアスな雰囲気を持っているのです。

実際、栗山さんがマンガやアニメ好きな事は芸能界では有名な話です。

お休みの日は、マンガやアニメ三昧で、
美少女系のフィギィアも持っているオタク女子だったとか。

「女優になっていなかったら?」の問いには、
メイド喫茶かコスプレイヤー、理想の彼氏は、
「新世紀エヴァンゲリオン」の渚カヲルと回答したほどです。

インタビューで栗山さんは
「ストーリー、画力を作り出す漫画家さんは、尊敬します。

畏れ多い存在です。」と答えていました。

又、腐女子の聖地である池袋の乙女ロードにも
行ったことのある栗山さんにとって、
この主人公は正にハマリ役?かもしれませんね。

ストーリーを紹介するとこんな感じです。

栗山さんが演じたキリ子が、婚活などで出会う男性達の中で、
結婚相談所へ入会する。

そこで、紹介されたのが数学講師・中野(要潤)だった。

中野とうまくいきかけるが、やはり職業を理解されないのでは・・と
話の途中で逃げてしまうのです。

キリ子の趣味を受け入れ、「どうしても会いたくて・・」と
サイン会へ会いに行くというシーンを見ていた女子からは、
中野の純粋さと、相手を理解しようと努力する姿には、
ぐっときた人も多い様です。

キリ子はサイン会を飛び出し、
中野を追って「私と結婚してください」
そして中野の一言・・・
視聴者をキュンキュンさせてくれるハル子と中野なのです。

ハル子演じる栗山さんのコミカルでかわいいところが全面に出ていて、
頑張れ!って応援している自分がいます。

ドラマを見終わった後、
そこにいたのは今までの怖い、ミステリアスな栗山さんではありません。

こんな栗山さんに親近感を感じ、
愛くるしいキャラクターに心がほっこりします。

同じような趣味の女子の方、
もう恋は出来ないとあきらめモードの女子、
三次元の世界にあなたを理解してくれる人は必ずいます。

ドラマのハル子とそれを取り巻くキャスティングも楽しく、
見ていて「わかる」、「だよね」と共感する場面もあって、
腐女子や婚活している女性に勇気と元気を与えてくれます。

又、このドラマを見て、改めて結婚したいと思う女子や、
最近ご無沙汰の恋がしたい!という気持ちになる確率は高いです。

結婚したいと思わせるドラマは、
結婚したい腐女子のバイブルになる事に間違いありません。

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