結婚生活プライバシーは夫婦仲を深める為に大切
みなさんは結婚生活のプライバシーについて意識していますか?
結婚生活のプライバシーについてお話しするにあたり、なぜ夫婦でもプライバシーが必要なのかについて見ていきましょう。
中には全く気にしてないなんていう人もいるかもしれません。
今回は結婚生活のプライバシーについてご紹介します。
① 夫婦はもともとは他人
結婚するとそれまで恋人関係だった二人は夫婦になり家族になります。
夫婦や家族というのは、同じことを経験して喜んだり悲しんだり、またお互いに支え合ったりと、かけがえのない大切な存在です。
でも、ここで立ち止まって考えて欲しいことは、夫婦はもともとは他人だということです。
もとは他人同士が出会って恋人になって家族になったものですので、夫婦と言っても相手について知らないことはまだまだあるかもしれませんし、相手に絶対に知られたくないこともあるかもしれません。
相手に触れられたくないことを他人が触れようとしたり干渉したりすると、ほぼ100%の人が不快な気持ちになることでしょう。
夫婦なので何でも知っておきたいしそうあるべきだ、と考える人もいるかもしれませんが、夫婦はもともとは他人であるということを念頭に置いてください。
一般に他人のプライバシーには立ち入らないものです。
夫婦ももとは他人であるのであれば、結婚生活のプライバシーは大切にしなくてはいけないという理解が深まるはずです。
② 親しい仲にもお互いプライバシーはある
夫婦はもともとは他人ということを改めて意識したところで、結婚生活のプライバシーが大切な理由についてもう少し詳しくお話しします。
例えば、親しい友人や長年の付き合いがある人は、お互いの性格も良く知っているので一緒にいると楽しいという人も多いでしょう。
そんな人に対して、あなたは自ら相手の嫌がることをするかというと決してそんなことはしないはずです。
相手の嫌がることはしませんし、相手の趣味や時間を尊重するなど、親しい仲でも自分の中で一定の線引きをして付き合っているのではないでしょうか。
この線引きはほとんどの人が無意識にしていることですが、なぜそれをするのかというと相手に嫌われたくない、この良い関係をずっと続けていきたいと思っているからです。
相手に嫌われようが関係が悪化しようが気にしない人は、まさに傍若無人と言うように他人を気遣わず自分勝手に振る舞います。
親しい人にはそんな対応はせず、今の関係を続けるために相手を思いやり行動しているはずです。
このように、親しい仲だからこそ大切にしていることがプライバシーなのです。
これは夫婦間にも当てはまります。
もともとは他人である夫婦が、良い関係を続けていくためには、プライバシーを尊重することが大切です。
結婚生活のプライバシーは、夫婦関係を維持して深めるために重要なのです。
③ お互いの部屋を持つのは可能?
では、結婚生活のプライバシーを大切にするためにはどうすればよいのでしょうか。
プライバシーを大切にするための方法として、お互いの部屋を持つということが思い浮かぶ人も多いでしょう。
確かにお互いの部屋を持てば、一人の時間も作れますし、自分だけの空間で好きなように過ごすことができます。
でも、結婚生活で夫婦それぞれの部屋を持っている人は少数でしょうし、リビングと寝室と子供部屋と、これだけでも3部屋必要になってしまうので、お互いの部屋を持つというのはなかなか難しいと言えます。
このような場合、自分用や相手用の部屋を割り振るのは難しくても、お互いが1人でリラックスできる環境や時間を作るということを実践すると良いでしょう。
具体的には、仕事から帰宅して夕食後はお互いに好きなことを楽しむ時間にするとか、休日の数時間は一人で外出OKにするとか、予め夫婦の中でルールを作るのです。
事前に決めておけば自分の時間を確保できますし、相手の時間を邪魔することはありません。
結婚生活のプライバシーのためには、お互いの部屋を持つなど物理的に難しい点もありますが、制限がある中でも何か方法はないか工夫することも大切になるのです。
④ 束縛しない自由とは?
結婚生活のプライバシーを確保するうえで工夫が必要といっても、お互いが1人になる時間をルール決めしておくほかには、一体どんな方法があるのでしょうか。
実際、予めルールを決めるなんて堅苦しいと言う人もいるかもしれません。
そんな人に実践してもらいたいことは、相手を束縛しないということです。
束縛とは相手を干渉し過ぎてしまったり、相手の行動を制限してしまったりすることで、中には相手から束縛されたいと思っている人もいます。
なぜそう思うのかというと、相手への愛情があるからです。
愛情があって相手に関心があるので、相手の全てを知っておきたい・自分の目が届くところに居て欲しい・相手をコントロールしたいと思ってしまいます。
また束縛されたい人は相手が好きなので、その好きな相手から干渉されたり制限されたりすることで自分は必要とされている・愛されていると実感しようとするのです。
束縛は愛情の裏返しとも言えますので、愛情があるから束縛してもいいのではないかという考えもあるかもしれませんが、束縛はやめた方が良いでしょう。
束縛は自分の欲求だけを押し通し、相手の気持ちをないがしろにしています。
実際に、相手を束縛したい・束縛されたいという感情は自分自身の気持ちであり、相手が同じように考えているとは限りません。
話は戻りますが、夫婦はもともとは他人ですので束縛に対しても考えが異なる可能性はあります。
これらを踏まえると、相手を束縛しないことは自分の気持ちを優先せず、相手は何を考えているのかなと、相手を思いやることにもなります。
結婚生活のプライバシーと聞くと、ハードルが高いと思う人もいることでしょう。
でも物理的に何かをするのではなく、気持ちの面を変えることでも十分です。
相手のことを考え、相手が思うままに行動できる自由を与える、こんな些細なことでも相手のプライバシーを大切にすることに繋がるのです。
⑤結婚生活は信頼と尊敬が大切
ここまで結婚生活のプライバシーについてお話しする中で、相手を思いやるというワードが何度か出てきていますが、思いやりとは具体的に何なのかについてお話しします。
辞書では、思いやりとは「他人の身の上や心情に心を配ること。」という意味です。(goo辞書より)
自分のことだけではなく、相手へ気遣い、相手がどんな気持ちなのか配慮するということが分かります。
相手のことを思って、1人の時間を作ったり束縛せずに自由にしたりということができればベストですが、中には相手を1人で自由にさせるなんて不安という人もいるのではないでしょうか。
例えば相手が遊びすぎるという不安や、相手が浮気しないかという不安です。
確かに自分が知らないところで相手が行動するわけですから、不安になる気持ちもあるでしょう。
ずっとこのような気持ちでいると、相手を干渉したり束縛したりしそうになり、相手のプライバシーを大切にするということからどんどん離れてしまいます。
結婚生活のプライバシーは、相手を疑ってしまうような不安な気持ちのうえには成り立たないのです。
相手を信用すること、相手の時間や過ごし方を大切にすることが重要で、そのためには相手の気持ちを知ろうとすることが必要になります。
このように考えると、結婚生活のプライバシーには相手への思いやりが大切で、思いやりは相手への信頼と尊敬とも密接に関わり合っているのです。
⑥長い時間をかけて築く信頼関係
結婚生活のプライバシーのためには、物理的に何かを変えるというより気持ちの面がポイントになっているということが分かってきました。
人の気持ちというのは、嬉しさや悲しみなど何かが起きた瞬間に分かるものもありますが、長年積み重ねられた感情だったり人には知られない気持ちがあったりと、それを全て理解することは難しいものです。
夫婦の仲でも、ずっと一緒にいるのに何かをきっかけにこれまで知らなかった相手の気持ちを知るという場面もあります。
ここまで結婚生活のプライバシーのために相手を信頼し、思いやるということを話してきましたが、これさえも短時間でできることもあれば、長い年月が掛かることもあります。
そう考えると、夫婦とは短い時間ではなく長い時間をかけて築く信頼関係の中で、お互いを思いやり続ける必要があるのです。