恋人の類語の7種類結婚してない大切な人の意味


                                               


恋人の類語の7種類結婚してない大切な人の意味

①恋人類語とは

「恋人」というのは、みなさん慣れ親しんだ言葉であり、
恋愛をして交際ができればその相手を「恋人」と呼ぶと思います。

その恋人には類語(類義語)がいくつか存在します。
類語辞典のweblio(サイト:https://thesaurus.weblio.jp/)によれば、
恋人の類語は10個存在するそうです。

恋人の類語の意義素(言語学で、語や形態素など、
一定の形態に対応する意味上のまとまり。:goo辞書より抜粋)としては
3つに振り分けることができます。

1⃣あなたが結婚によって関係づけられていない大切な人
2⃣だれかを愛している、またはだれかに愛されている人
3⃣男性と恋愛する女の子または若い女性
という3つに振り分けられます。

今回はこの中から1⃣の
「あなたが結婚によって関係づけられていない大切な人」について
挙げていこうと思います。

難しい言い方をしていますが、
「結婚していない人」で「大切な人」ですから、
つまりは「恋人」であるといえるでしょう。

この恋人の類語にはいくつかあります。
この類語にはどんな意味があるのか、調べていくと面白いことがわかりました。

②色

「色」と聞くと、目に見える色彩を思い浮かべますよね。
一見、「恋人」という言葉と関係ないように思えますが、
実は深いつながりがありました。

色彩の「色」を示すだけではなく、
「態度」や「そぶり」「気配」なども表す言葉「色」。

例えば、
「反省の色が見られない」
「秋の色の感じられる昨今」(引用:goo辞書)
というように「色」という言葉を使いこともあります。

他にも調べていくと「人情」「情愛」という意味をもつこともわかりました。

これは徒然草からきている意味で
「東人(あづまうど」は…げには心のーなく、情おくれ」と
いうところからきているそうです。(引用:goo辞書)

ではその徒然草を紐解いていきましょう。
この「色」のもとになったところは徒然草の第141段に記載がありました。
(引用:http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/knowledge/japan/tsuredure041.html )

悲田院尭蓮上人(ひでんいんのぎょうれんしょうにん)は、
俗姓は三浦の某とかや、双なき武者なり。

故郷の人の来りて、物語すとて、『吾妻人こそ、言ひつる事は頼まるれ、
都の人は、ことうけのみよくて、実なし』と言ひしを、

聖、『それはさこそおぼすらめども、己れは都に久しく住みて、
馴れて見侍るに、人の心劣れりとは思ひ侍らず。

なべて、心柔かに、情ある故に、人の言ふほどの事、
けやけく否び難くて、万え言い放たず、心弱くことうけしつ。

偽りせんとは思わねど、乏しく、叶はぬ人のみあれば、
自ら、本意通らぬ事多かるべし。

吾妻人は、我が方なれど、げには、心の色なく、情おくれ、
偏にすぐよかなるものなれば、始めより否と言ひて止みぬ。

賑はひ、豊かなれば、人には頼まるるぞかし』とことわられ侍りしこそ、
この聖、声うち歪み、荒々しくて、聖教の細やかなる理いと辨へずもやと思ひしに、

この一言の後、心にくく成りて、多かる中に寺をも住持せらるるは、
かく柔ぎたる所ありて、その益もあるにこそと覚え侍りし。

これを現代語訳してまとめると、

このように世の道理を語られた。尭蓮上人のことを発音に関東なまりがあって、
荒々しい素振りで、仏の精細な教えもわきまえていない人物と見ていた知人は、
この一言によって逆に心を惹かれたのである。

多くいる僧侶の中で、尭蓮上人が寺をまかせられて住職としての地位に就いているのも、
柔和な性格の魅力があるからで、そのことによるご利益もあるからなのだろうと思った。

となります。
人の外見の印象ではわからない温かみを感じれたとき、
心惹かれた様は「色」という言葉を「恋人」の類語とするのに
ふさわしいと言えるかもしれません。

③御敵

御敵という言葉は、
近世、遊里で、客と遊女が互いに相手を指していう言葉として
使われています。(引用:大辞林)

その他に「愛している人。情人」という意味ももっています。

どちらの言葉の意味の由来も、「色」同様に昔の物語からきています。
御敵の場合は、仮名草子の都風俗鑑というものに
掲載されている物語から由来したそうです。

ただもともとは遊女と客がそれぞれ相手をさしていう言葉だったことから、
「色」のような純情な様の意味を持っているというよりは、
体の関係という意味のほうが強そうに感じます。

④情人

情人も御敵と同様、体の関係が強い言葉のように感じます。

情人は恋人と類語ですが、情人と似た言葉として「愛人」が挙げられます。
情人は恋人関係というよりも「情交関係」のある人を指しています。

情交というのは、「進んで肉体関係をもつこと」とされているので、
やはり「体の関係をもつ恋人」と捉えられると思います。

⑤思われ人

思われ人、というとなかなか想像しにくいかもしれません。
これは「思い人」を想像すると良いでしょう。

思い人は「恋しく思う人」「恋人」「愛人」(引用:goo辞書)
という意味を持ちます。

とすれば思われ人は「恋しく思われている人」となり受け身の表現だと言えるでしょう。

話の中で「恋人が~」と聞くと、話し手の恋人、
つまり「思う人」だと連想して話を聞くと思います。

ですが「思われ人」という類語は恋人から思われている人、
恋人であることはかわりなくともその人物は自分になるのです。

ひとえに類語と言ってもこのように「主人公が変わる」というのも
面白いところだと言えるでしょう。

⑥恋びと

「恋人」と「恋びと」、この違いは?と聞かれても
「人が感じかひらがなか」くらいにしか思わないと思います。

なんなら「ひらがなのほうがかわいい印象を与える」と回答したいものです。

ですがこれを英語になおすと面白いことになりました。
まず、「恋びと」を英語になおすと「My love」、
パッと見て「愛する人」のことを指しているのがわかると思います。

ただ「恋人」を英語になおすと「Significant other」となり、
「大切な人」という訳語が出てきます。

(とは言っても実際に英語で恋人のことをこのようにいう人は少ないとは思いますが)

ではこのSignificant otherとはなんなのか。
この訳語にはもうひとつ意味があり「重要な他者」のことだそうです。
「恋びと」というのは「重要であり、大切な人」という意味も
含んで類語として挙がっているのではないかと考えることができました。

⑦愛人

愛人というのは「恋人」とは違うように思えますが、
愛人という立場も「相手の何かしらに魅力を感じて」だと思います。

財力なのか、外見なのか、体の相性なのか、それは人それぞれでしょうが、
「愛人」をするだけの魅力がある、ということなのです。

そういった意味では、恋人と類語であると考えても良いかもしれません。

他にも「ラヴァー」「お敵」「好い人」「ラバー」などの類語があります。
どの言葉をとっても「どういった経緯で恋人の類語になったのか」を
考えると深いものを感じます。

それを知ると「恋人」というのではなく、違う言葉で表現したり、
相手のことを感じることができるかもしれません。